機動戦士Zガンダム劇場版第2部「恋人たち」鑑賞ノート

 10月29日に公開されながらも、なかなか行く時間がとれず、他所での感想をずっとスルーし続け、やっと11月も半ばを過ぎてから観ることが出来ました。いや〜ホッとしました(アホ)。

 今回は第1部以上に、場面転換が早く、小刻みにエピソードが畳み掛けられる展開で、ストーリーを追いかけるのが大変でした。また、シーンの間をつなぐ為、新たに作られた作画だけでなく、旧作画にも新規の台詞が付けられていたので、それを読むのに大分苦労しました。TV版の台詞に慣れていたから余計に違和感があったんだと思います。

 とはいえ、大まかには、地上での戦い(ニューホンコンではなく、ホンコン特区になってた。ビックリ)と、月面都市グラナダへの攻撃(コロニー落としと宇宙港爆破テロ)が、メイン。その中で、沢山のキャラクターが動いていたと言う事になります。

 ホンコンでは、主に18話から20話のエピソード。フォウとカミーユのお話ですね。この辺は、フォウの声優交代問題があって、新声優さんの演技が注目されたのですが、やはり旧声優さんとはキャラクター作りが違っていました。というか、敢えて違いを出した様な感じがありありします。旧キャラでは、ちょっと色っぽくて、でも子供のような無邪気さも持っている可愛い少女と言う印象でしたが、新キャラは一変して、むしろ大人っぽく逞しささえ感じさせる女性の様に映りました。これって、旧キャラに思い入れを持つファンの方にはかなりキツかったのでは?全くの別物としてこの映画を観る分には、こういうフォウの解釈は今風なのかなとも思ったりしますが…。新声優さんに、TV版のキャラを演じろ、というのはさすがに無理もありますし。

 と言う事でフォウの印象が変わった分、ホンコンのエピソードも雰囲気が変わってしまう訳で。屋上デートも、キスのお誘いがイマイチ盛り上がらなかったですね。あの時のカミーユを誘惑する視線は、硬質な声では合わないですから。そのうえ、一気に、カミーユを宇宙へ上げる話に進んでしまって余韻に浸る暇も無かったのが痛い。最後は、フォウが無残にもマトモに銃で撃たれてエンド…(涙)。打たれた箇所が箇所なので、あれでは助かる可能性無いですよね…(ため息)。そんなこんなで、あっという間に地上から宇宙へ場面転換(うわ〜、はやっ)。

 宇宙へ上がってからは、カップルが次々登場、さすが「恋人たち」です。ジェリド×マウアーはもっとシーンが多いのかと期待していたのに、ガブスレイで特攻かけてあっさり終了(泣)。マウアーの良さが半分も出ていなかったのが悲しいです。反対に、ヘンケン×エマは、新作画でヘンケンの純情が補完されていてビックリ!カワイイな〜ヘンケン艦長。こういう経過があったから、ラーディッシュの特攻なんだね(もっとも映画もそうなるかは分かりませんが)。エマも照れてるけど嬉しいんじゃないかな。何かいい雰囲気の二人です。そしてもう一組、クワトロ×レコア、これが意外に味があって良かった。大人の付き合いというか、シャアは相変わらずなんだけど、レコアがTV版よりソフトなキャラクターになっているので、トゲトゲした関係に見えないです。新作画のキスシーンもこの二人らしかったし。自分なりに精一杯の感情を示したと思っているシャアに対し、サングラスを外さない事=自分をさらけ出さない事に不満を覚えるレコア。じわじわと忍び寄る不和って感じで面白いと思いました。今後、レコアはシロッコの元へたぶん走るのでしょうが、その印象は微妙に違ったものになりそう。ちょっと楽しみでもあります。

 そして、私の予想を大きく覆したのが、サラ・ザビアロフの活躍(笑)。すごいよ、フォウより目立ってるよ!っていうか、絶対使われないと思ってた「ハーフムーンラブ」めいっぱい使ってるし(驚)。サラは、TV版より「シロッコ命!」のオーラ出てなくてちょっと物足りないけど(それは新声優さんの為でしょう)、その分普通の少女っぽさが強調されていて、親しみも感じました。っていうか、自分的に「ハーフムーンラブ」はお気に入りな話なので(もうミーハー全開!カミーユ×サラ万歳!/アホ)。ショーウインドウに映る自分の姿にはしゃいで自然に走り出すところ、TV版は確か声なしだったけど、今回「キ〜ン♪」なんて言ってましたね。カワイイ〜

 そんなこんなで、「ハーフムーンラブ」で時間をとっていたら、あっという間にエンディングですよ!この辺の時間配分には賛否両論でしょう。というか、きっと否の方が多いか(汗)。フォウのエピソードが順番的に最初に来てしまった為に、印象に残りにくくなってしまった事に対する否定的な意見は絶対あると思います。これは繋ぎ映画の宿命でもありますね。ラストも結局、ハマーンが白いガザCでちょこっと顔出しして終わり、ですから。さすがに「ええっ、これでおしまい??」って叫んじゃいました(他の観客1人だったから良かった…)。

 終わってみれば、超高速で濃密な90分でした。情報量は第1部以上、とても1回の鑑賞では話を把握し切れません(例えTV版を何度も見ていたとしても)。上映がまだしばらく続くなら、出来ればもう一度観てみたいと強く思った次第です(ダメでもDVDで)。

 第3部のサブタイトルは、「宇宙の鼓動は愛」…さすがに赤面しちゃうなぁ。いよいよ「新訳」の本領が発揮されるのでしょうね。富野監督も、TV版と違うラストにする、とおっしゃっておられるので、ストーリーも人物の位置関係は変えないまま、新たなストーリーが作られていく事間違い無しです。公開は2006年3月。良かった〜ちゃんと3部やってくれて(ホッ)。3部作で映画化と聞いた時は、1部で打ち切り?!も想像したんですけど。順調に観客も入っている上、DVDの売り上げが好調なので、3部まで出来るんですね。さすが、ガンオタ、富野オタは強い!(自分もその一人/汗)。来春が楽しみだ〜〜!


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