第6巻


19話「シンデレラ・フォウ」


 リアルタイム時でもビデオにとってもう何回となく見返してた、エピソードベスト3には間違いなく入る好きな回です。今回もレンタル期間1週間のうちに3回見ました(汗)。セリフはカンペキでないけどシーンならよどみなく思い出せますね。これまでSEEDを散々「ロボット物なのに花びらが舞ってる」だの「キャラが皆瞳キラキラさせ過ぎ」だのツッコんでいたんですが、この回はそれにも負けずクサくてメロドラマしてました(汗)。

 フォウの事が気になって仕方のないカミーユが、任務をホッポリ出して彼女と再会(ついでにバイクも盗んでるよ)←後でステファニーに修正されるけど)。ひとときのデートをする当たりはもう青春って感じ、ビルの鉄柵をガ〜ッと音をたててはしゃぐフォウのシーンがなんか好き。キスのくだりはもう年甲斐もなくドキドキしてしまいます。お約束だから仕方ないけど、フォウは自分の身の上をカミーユに語ってしまうんだよね。その事で互いに傷つくと分かっているはずなのにね。あ〜悲しい(萌え度全開/汗)。

 せっかくのラブラブモードも、ホンコン市街の爆撃開始とともに終了、敵味方に分かれてしまうのが泣ける(BGMも泣きの音楽全開)。自分のなくした記憶に縛られてるフォウはもうカミーユの言う事なんか聞こえず、サイコガンダムで街を破壊しまくり。無差別大量虐殺は許されるはずないけど、彼女の悲劇の為に殺される人々がかわいそうに思えないのはちょっと困りものかも。

 MSのハッチを開けて話す二人はもうキスした時の二人ではなくなっていてまた泣けます。あとはもう悲しい結末しかないと思うと本当にカミーユが気の毒になってきてしまいます。ラスト、ミライがカミーユに話したい事があったようですが、もし実現したら又何かちがった展開があったのかしれません。そんなifも見てみたかった気がします。

 この回は作画監督が北爪宏幸氏。氏の担当回はもうサイコ〜でございます。カミーユはホントきれいだし(フォウよりもね)。動きはいいし、毎回こうだったなあといつも思うんですけど。同じビーボォー系でも氏はトップクラスだよね。


20話「灼熱の脱出」


 19話の続き。カミーユがフォウの命がけの援護を受けて宇宙へ戻るというお話。

 戦闘中にもかかわらず、カミーユはMSのハッチを開けてフォウの元へ向かうんだけど、よ〜く考えてみればこれはマジで無謀の極みですな。ニュータイプってほんと無茶が許されるのね。サイコガンダムのコクピットに入ったカミーユは、いきなり自分の家庭事情を告白し始めます。19話でフォウに「両親のいるカミーユには(記憶の無い自分の事は)分からない」と言われた事に対しての返答なんでしょう。両親がいても決して幸せでなかったかつての生活を語っていくうちに、胸のつかえがおりたのか、気がつくと泣きべそをかいているカミーユに母性本能をくすぐられてしまいますね。

 きっと今まで虚勢ばかりはって、自分を素で晒した事が無かったのでしょう。それってプライドがなくなってしまいそうで怖いから。両親の愛を得られず、常に気持ちが不安定だったカミーユにとって、フォウは初めて心を全て預けてしまえる相手だったのです。ニュータイプ同士(自然と人工の違いはあるけど)だから共鳴しあったという事を含めても。

 そんなカミーユの心を感じて、フォウは彼を宇宙へ送る事を決意。上官の命令を無視してスードリ搭載のシャトル用ブースターを利用しようと試みます。彼女のそんな一途な思いとアムロの後押しを受けて、カミーユはブースターで大気圏を脱出、ドッキングポイントで待ち受けるアーガマに無事キャッチされました。銃弾に傷ついたフォウの姿を眼に焼き付けながら。

 てっきりあの時にフォウは死んだと思ってたんですが…(先が分からないリアルタイム時にはそうにしか見えなかったんです)。やはり本当の別れは、もっと残酷にメロドラマで、という事ですかね(つ〜か、この時点でフォウを次に出すかは未定だったのではないでしょうか?19、20話の反応を見てから、とか。…いやそんなこと無いな、もっとキッチリ計算されていそうだもの)。

 という事でZガンダム中でも上位にランクされる屈指の名エピソード、この19、20話は、素の自分自身を他人に見せる事を恐れ、深く関わる事が出来なくなってしまった現在の私達にとって、人との関わりあい方について、大切な何かを教えてくれているような気がしました(ちょっと大袈裟/汗)。


21話「Zの鼓動」

 この21話と続く22話は、Zガンダム初お目見えと、月をめぐるエウーゴとティターンズの攻防前哨戦が描かれています。そこに登場するキャラクター達の立場や考えもそれぞれ現れてくるお話です。

 宇宙に帰ってきたカミーユは当然のごとく、地球での辛かったけどあま〜い思い出が忘れられず、何だかイライラ落ち着きが無い様子。些細な事でオペレーターのトーレス達とケンカになり、自修室行きになってしまいます。欲求不満のはけ口がないというのもちょっと気の毒な気がしますね。話を聞いてもらいたいのにそれを甘えだと言い切られては、カミーユが余りにも可哀想な気がしますけど。まぁ戦時下とあれば、そんな個人の瑣末な感傷なんてどうでもいいんでしょう(殺伐としてるなぁ)。

 これじゃ余りに味気ないと思ったのか、カミーユがホンコンから持ち帰ったらしいムフフなホロテープのお土産のエピソードで場を和ませてくれました。しかし、あの大変な中、カミーユはいつの間にそんなアイテムを買って来たんだろうなぁ〜ゲットしてる現場見てみたいもんです。

 結局敵襲の為、自修室から出されて戦闘開始のカミーユ、執念に燃えるジェリドの新MSに圧倒されてピンチ。身一つで宇宙空間に投げ出される恐怖を味わう事になってしまいます。あれ、体験したいような気もするけど、絶対神経がまともでいられなくなるでしょうね。助かった時、死にたくないっていう気持ちが強力に飢えつけられて、次回の戦闘に危険回避能力が急速にUPしそうです(実際「まだ死にたくない」ってセリフもある)。

 そんな絶体絶命状態に、Zガンダムと宇宙艇に乗ったファが駆けつけて、カミーユは何とか窮地を脱出。MSパイロットの訓練を受けてきたというファにカミーユは驚きを隠せず、つい「ムリだ」なんて言っちゃうんですが、とりあえず気持ちが不安定になってる時に現れた救いの女神(笑)に身をゆだねるのでありました(二人の本格的なバトルは次回から)。


22話「シロッコの眼」

 ファがMSパイロットをやるのにどうしても納得いかないカミーユは、しょっぱなから彼女につっかかり、ケンカになってしまいます。ファも、訓練の時に教官から教わったような理屈で応戦、意地を張り合って収拾がつきません。たまたまブライトとエマがその場にやって来たので一旦は終了。

 いつまでも幼い二人を見て、呆れるブライトとエマですが、高校生ってそんなに大人じゃありませんよ〜(特に現在のその世代なんて、もうある部分は小学生レベルですって)それなのに、一人前を求める事自体どうかしてると思うんですが、だいたいエマだってまだ24歳でしょ、まだ青いよねぇ。まぁ戦時下っていう状況が状況だから仕方ないのはわかりますけど、う〜ん。

 カミーユのことを気にかけつつも、親代わりになれないというエマの言葉は、確かにその役を一度請け負ったら、ずっと責任を負っていかなくちゃならないという大変さを何となく感じているからでしょう。そんな彼女の発言を受けて、父親役を引き受けるかと重い腰を上げるブライトでありました(といいつつ大したことはしていないような…)。

 ファはとにかく一人前のところを見せて、自分の存在をカミーユに認めさせたいと必死です。そうだよねぇ、宇宙に帰ってきてから、フォウの事が忘れられず、フワフワしてるカミーユ見てりゃ〜焦るよ。おかげで勝手にMSで出撃して、エマに修正されてしまいます。それを見て自分がファに冷たくしたからと一応その時は反省してみせるカミーユでしたが、次の回にはすっかり忘れて(笑)、二人のバトルはまだ暫く続くのでした。

 あ、すっかり忘れてしまいましたが、ティターンズ側は、シロッコが己の思想を掲げて本格的に野望へと動き出したり、ジェリドの良きパートナー(だった)、マウアーや、戦闘以外での話でばかり活躍する(笑)サラ等の新キャラクターが登場してきてます(カンペキつけたしになってるよ…/汗)


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