第5巻


15話「カツの出撃」

 この回は、自制心のないカツの無断出撃(第1回目)、お騒がせ娘ベルトーチカの登場、アムロの鬱屈、強化人間ロザミアのいきなり退場等々、20数分の中に良くぞ盛り込んだと思うほど沢山のエピソードが詰まっています。

 カミーユはというと、ニュータイプとして周囲から期待され、負担を感じている自分を理解してくれるはずの先輩アムロのつれない反応に落胆。孤独感を募らせていきます。ここでアムロがもう少し立ち直っててくれれば、後のカミーユがあんなことにはならなかったんでしょうけど…。

 39話で再登場するロザミアは、撃墜されたMSから脱出した際、意味ありげな映像でカミーユを刺激して、あっさり去っていくのですが、リアルタイム時はまさかまた出てくるとは思いもしませんでしたね。この時も相当変なコでしたが、また一段と変になってカミーユの前に現れる訳です。でも、コロニー落としの幻影におびえるところは可愛そうでした。そういう人の痛みにつけ込む、戦争時の何でもありなやり方は現代でも変わる事がないのが悲しいです。


16話「白い闇を抜けて」

 宇宙へ戻る為のシャトルに乗り遅れたカミーユは、アムロの経験豊富な戦い方を目の当たりにし、以後自然と自分のものにしていきます。それくらいこの回は、カミーユはアッシマーに翻弄されまくってて、アムロのアドバイスなしには戦えなかったでしょう(後半のすさまじいMS撃墜ぶりがウソみたい)。

 アムロの立ち直りがメインなので、カミーユはあまり目立ちません。ただ、シャトルの打ち上げ成功(シャアとカツ搭乗)に喜ぶアウドムラクルーの輪から外れて、一人ファを思い出すシーンは、ここでは所詮身内になれないカミーユの孤独を表現していて印象的でした。

 自分ひとりを見ていてくれる人を常に求めてしまうカミーユは、集団が苦手のように見えます。戦闘という極限状態でなければ、自分の存在感を人に示す事も自らが感じる事も出来なかったのかもしれません。


17話「ホンコン・シティ」

 この17話から19話は、多分時間にして1日のはずなんですが、3週に渡っているのと、フォウをじっくり描きこんでいるせいか、何日も経っているような感じがします。

 ニューホンコンを破壊しまくるサイコガンダムはまるでゴジラのよう。MA形態から巨大なガンダムに変形した時はさすがに驚きました。プラモの144分の1だって30センチ近い大きさなのがすごいです。

 サイコガンダムの強大な力に負けまいと、知らず知らずのうちに精神を高めて戦うカミーユ。その心の力はフォウに「蛇ののたうつような感覚」と言わしめます。いよいよフォウとカミーユのストーリーの始まりです。

 カミーユ渾身の一撃シーンは、作画は荒いものの、演出が良いせいか勢いを感じさせる画面になってます。変にまとまったキレイな映像ばかりが面白いとは限らないのですね。


18話「とらわれたミライ」

 この回でカミーユはフォウと生身での出会いをします。フォウはカラバの情報を仕入れる為、カミーユに近づいたのですね。でも、出だしの会話からもう誘惑モード全開のフォウって…(汗)。おかげでカミーユは押されっぱなし。ムラサメ研究所でそういう情報の聞き出し方をレクチャーされたとは考えにくいので、コレは彼女のオリジナル技なんでしょう。

 名前をきっかけに会話は進み、次第に親密になっていく二人(というよりフォウが一方的に攻めてるんですけど)は、カラバとティターンズの戦闘が始まった事で、その場は別れたけれど、「また会いたい」という一言が互いの心に残ります。

 その台詞がラストシーンででもリフレインされていると、次回への引きになって、次がもっと盛り上がったんですが(なくても十分燃え&萌え話だったけど)。普通に人質が救出されてめでたしめでたしの終わりは、ちょっと物足りなかったです。主人公はカミーユなのだから、そのあたりの扱いを大事にすれば、もっと見ている人も感情移入しやすかったのではないでしょうか。

 リアルタイム時は、アムロやミライの出番が多いとファンの受けが良かったんですよね…。ファーストのキャラクターのほうがZのキャラより生き生きしてるって、雑誌でも書かれてたし(涙)


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