第8巻


27話「シャアの帰還」

 27、28話はシロッコのアヤしさオーラ全開と、カミーユのニュータイプ能力が急速に伸びていく描写がメインになっています。

 しかし、Zを倒す為だけにどデカいランチャー(二人がかりだし、一発しか撃てない)を持ち出すジェリドの執念はスゴい。いくらエウーゴの士気を落とす事が出来るとはいえ、たった一気のMS相手にそこまでやる?って感じ。あいにく、砲手担当のサラが戦闘不慣れだったせいで以上に緊張しすぎ、その気配をカミーユに感知されてしまった結果、ジェリドの苦労も水の泡と消えてしまいました。

 カミーユは、相変わらずファとケンカばかり。二人とも面と向かうと全然素直になれないんだよね。互いに甘えたがってるんだけど、何しろタイミングが全然合わない。MSのパイロットとして一人前になることでカミーユを助けたいファと、彼女がパイロットにになって戦場へ行く事には反対のカミーユ。二人はどこまで行っても平行線なのでありました。

 唯一互いが素直になれるのは、戦いの後。ギリギリの戦場から生きのびて帰ってきた時は、無駄な力が抜けて向き合えるとみえて、かなりラブラブなムードになってます。カミーユもさりげなくファにキスなんかしてますが、そういう時他の女性の事は頭に浮かばないんでしょうかね(素朴なギモン)。う〜ん…(はは)


28話「ジュピトリス潜入」

 シロッコの拠点、巨大戦艦ジュピトリスへ情報収集の為単身潜入したレコアが、シロッコと運命の出会いを果たすお話です(ホントかい/汗)。

 ジャブローでは敵に拘束され、危険な目に遭った事を知っているカミーユはこの作戦に猛反対。でもファはカミーユへの反発から、彼の意見に猛抗議と、痴話喧嘩だか何だか分からない様相に。ここの当たりの会話は、レコアがジャブローでどんな仕打ちを受けたかが具体的に分からないので、どうも争点がボケ気味で、何度聞いてもセリフがよく理解できませんでした。推測ですが、男性兵士達の前で過剰な身体検査(要は全裸ってやつ?)をさせられたのでは?と解釈していますが、それにしてもどれほどの屈辱だったのか、レコア自身が当然ながら口にする事は無いので、真相は闇の中ですね。

 でも、レコアはファにはなぜか優しいです(メタスと取り合うだけの仲かと思ったけど)。ファの前では自分の心情を自然に話すところを見ると、両親が行方不明、半ば戦災孤児のようになり何時の間にか戦いの最前線に立っている彼女に、自分の姿を投影していたのかもしれません。例えばエマとでは仕事上では話す事が出来ても、きっとプライベートでは立ち入った話もしなさそうな雰囲気だし、長くエウーゴにいながらも心を開ける同性の友人には恵まれていなかったのでしょう。もしそんな人がいたら、後々あのような事にはならなかったかもしれません(それは後のお楽しみ)。

 それにしても、物語が進むにつれてどんどん増大していく、シロッコのあの自意識過剰はどうにかして欲しいよ〜あれだけ自分に酔いしられるともう引きまくるしかないっ。こいつを盲信してるサラの人格疑うなぁ、ホント。


29話「サイド2の危機」

 コロニーサイド2に強力な毒ガスを注入する恐ろしい作戦を遂行するジェリド達とそれを阻止しようとするカミーユ達の戦い、そこに割って入る個々のコロニーのやむにやまれぬ事情(その場しのぎに見境の無い行動をとる政治家さんの暴走)が、現在の世界情勢でも変わらないと実感させられるお話です。

 条約で禁止されている毒ガス(無差別大量破壊兵器)を使用する理由は「早くこんな戦争を終結させる為」。多くの兵士(ジェリドなんかカミーユへの私怨のみでやってる、そーとーアブナイ精神状態/汗)、そして艦隊の指令までもがその行為を正しいと信じてやってしまうくだりは余りにも、最近あった某国での戦争でのかの大国の偉い方が言っていた事とシンクロする部分が多く、見ていて嫌な気分になりました。リアリティありすぎると見ているほうも受け止めるのが大変です。

 そんな中で、ふと心癒されるシーンが。MSの整備にやってこないファを呼びに来たカミーユ。飛んでくる紙飛行機にフォウを思い出しておセンチ(死語)になっている間も無く、素っ裸のシンタとクムを叱り付ける胸もあらわなファを目撃。当然きょ〜れつなビンタをくらいます。こまごまとちびっこの世話を焼くアーガマの保育士さん誕生の瞬間ですな。そんなファを見てカミーユも嬉しそうな表情。やっぱ戦って欲しくないんだよね、彼女には。でもファにだって意地はあるし、そうそう簡単に引き下がれない。まだまだ二人のバトルは続くのでした。

 ジェリド&マウアーの猛攻をしのぎ毒ガス作戦を何とか阻止した後、ヘルメットをとるカミーユの仕草、可愛かったなぁ〜今回の戦線に参加しなかったファの明るい笑顔を見て、明るい表情に戻るところも良かったし(作画もビーボォー担当だから○)。物語当初のギスギスした雰囲気が消えてきたことを感じさせる回でもありましたね。


30話「ジェリド特攻」

 アーガマ撃沈を目論むアレキサンドリア部隊の猛攻にあい、大ピンチのカミーユ達。ジェリドの執念が実るかと思われたその時…。ジェリド一世一代の大勝負が悲劇を呼ぶ、いかにもZガンダムらしいお話です。

 敵の陽動作戦に一度は引っかかりそうになったものの、不穏な気配を感じてアーガマに戻ったカミーユ、そして彼を追いかけたファ。案の定、アーガマはジェリドの奇襲を受けて被弾、シンタとクムがいる居住区も損傷してしまいます。二人の恐怖におびえた心がファに届き(つーかカミーユを通して感じたように見えたけど、どうなんでしょう?)、彼女はあっさりMSを放棄してちびっこ救出へ。

 一方カミーユは、しつこく粘るジェリドに苦戦しつつも、鋭敏過ぎるほどの感覚でファに呼びかけ、居住区の爆発から彼女を救います。以前アムロも最終話でフラウに教えたことあったよね。でもこれ、マジ、ニュータイプじゃなくて超能力だってば。

 猛攻を続けるジェリドだったけど、ビームの爆風で生まれた一瞬の隙が、カミーユの反撃を呼ぶ運の無さ。悪運ももうこれまでか、と思ったところに現れたのがマウアー。彼女は自分のMSを盾にしてジェリドを守って死んでいきました。マウアーは肉体は無くなったものの彼への深い愛情が残って、ジェリドを励ますんですが、このシーン余りにもクサ過ぎっす(花びら舞ってるし…恥ずかしいぞ)。そういえば、かの「イデオン」ではこういうシーン乱舞してたよなぁ(なつかし〜)。

 死に際のマウアーの想い、ジェリドの悲しみを感じていたカミーユは、またまた人の生き死にについて考えてしまいます。この積み重ねが彼の心を深く傷つけていくのかと思うと、もうラストを知っている分よけい切ないです。

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