第7巻


23話「ムーン・アタック」

 月面都市フォン・ブラウン市の制空権を巡っての攻防を描く、まさにシュミレーションゲーム的展開の話です。

 その駆け引きはさておいて、面白かった小ネタが、臨戦体制のはずなのになぜが自室の大掃除なんかおっぱじめてるカミーユと、ツッコミを入れつつも手伝ってるエマのシーン。でもカミーユのセリフを聞いてると、「何時死んでもいい様にキレイにしてる」とか、「戦闘で倒した人のことを考えてる」とか、結構シビアな内容で思わず背筋を伸ばしてしまうのですよ。

 ベッドの枕もとにだって、何やら仏壇のようなものが。たった17歳の少年のどっからこういう発想がわいてくるんだろう。現代の高校生と余りに違いすぎるぞ。この辺りからカミーユ、「死」について何かにつけ意識するシーンが出てくるようになるんですよね。このしっかり埋め込まれてる最終回への伏線に、全然気づかなかったリアルタイム時の自分でありました…(汗)

 この戦いは、シロッコの狡猾な作戦が勝り、エウーゴはフォン・ブラウン市から一時撤退させられます。その時の、彼のと〜っても自己中なオーラが、ニュータイプ達に不快感を与え(ジェリドまで感じてた)、今後ラスボス化しそうな予感をちらりと見せてくれました。一人で大勢にプレッシャーをかけちゃうシロッコ強し!ですな。

 一方、初めて本格的な戦闘にMSで参加したファは、気持ちが高ぶって興奮状態。もう何が何やらわからない様子で自分の未熟も忘れ、周囲に当り散らしてしまいます。そんな彼女に初期の自分を思い出したのか、カミーユは優しく慰めるのでした。地球に下りる前には考えられなかった彼の行為には、明らかに地球での体験が影響を与えていると言えましょう。


24話「反撃」

 フォン・ブラウン市へ諜報活動の為、潜入したカミーユ(と無断でくっついてきたカツ)と、ジェリド&マウアーが鉢合わせして大騒ぎ、というお話。

 今話からOP主題歌が森口博子氏歌うところの「水の星へ愛をこめて」に変わっています。改めて聞くとホント、この人歌上手いよな、って思います。アニメの主題歌でデビューしなかったら、もうちょっと違う展開もあったのではとも想像できますが、バラドル(死語?)、モノマネ名人を経てしっかり芸能界に生き残っているのですから(ジュニアのど自慢の司会、朝ドラレギュラー等)、それはそれで良かったのでしょう、たぶん。

 そして、OPフィルムは前の歌に続き、梅津泰臣氏が担当していますが、前半のキャラクターデザインに忠実なものとはうって変わって、今回は氏の個性が強力に前面に出たものとなっています。シャアとかシロッコはド迫力だし(うちの子ども達にはインパクトありすぎで爆笑ネタに/汗)、フォウに至っては、あなたどなたです?って感じ。いくら映像として素晴らしくても、本編とかけ離れたOP作画にはちょっと抵抗を感じてしまいました(80年代アニメってOP&EDフィルムだけしか作画がきちんとしてない作品多かったんですよ、悲しい事に/涙)。

 話は戻って本編。

 ブライト達に反抗ばかりしていたカミーユが諜報活動、っていうのにまずビックリ。人間変われば変わるものですね(まぁ主人公ですから)。潜入用の衣装もなかなか可愛くっていいよ〜

 VSジェリド1Rは、公園の中。カミーユは捕まって、ジェリドから散々憎悪の言葉を浴びせ掛けられます(お互い様なんですけどね/ツッコミ)。マウアーは、Zガンダムのパイロットがこんな華奢な少年と知って驚きを隠せません(いかにもマッチョな兵士だと想像してたのでは?)。「この子がニュータイプ?」と言う彼女に「ニュータイプなんかじゃない!」と反発するカミーユが悲しい。ジェリドとかがその言葉使うと、ニュータイプである自分が戦争の道具の様に感じられてすごく嫌なんだろうな。この場は、カツのおかげで脱出する事が出来て命拾いのカミーユです。

 VSジェリド2Rは、地下シェルターの中。MSの攻撃を受けてドームが破壊された街から避難してきた先で、ジェリド&マウアーとカミーユ&カツが鉢合わせ。当然民間人を巻き添えに出来ないので、舌戦になりますがここではカツの一人舞台。その場にいた多くの人も同調したところを見ると、スペースノイド達の中ではティターンズって相当悪者なんですね。カミーユは、シェルターにいた一人の少年に名指しで称えられ困惑気味。そうか、そんなに有名人なのか(口コミ?それとも宣伝?)〜それってあんまり嬉しくないんだろうけど。英雄扱いされたって、実際は人殺しだって事、カミーユはわかってるしね。

 本人は認めたくないだろうけど、シェルターの中にいても戦いの気配を感じ取れるわ、Zガンダムが近くに来ている事が分かるわで、その力は戦いを重ねるたびに拡大しているようです。

 戦いが終わって、ティターンズをフォン・ブラウン市から撤退させたものの、街に甚大な被害を及ぼした事が、ファにはショックで、帰還して早々大泣きであります。命ギリギリのバトルで神経をすり減らせばふつ〜の感覚なら取り乱して当然。慣れてくるとそれさえも麻痺して、知らず知らずのうちに受け入れてしまうんでしょうね。異常が正常になるってよ〜く考えるとすごく怖い事です、ホント。


25話「コロニーが落ちる日」

 ティターンズが月面都市グラナダに使用されなくなったコロニーを落とそうとするのを、エゥーゴが阻止しようとする話です。その作戦をエゥーゴへ密告しに来た、少女兵サラ・ザビアロフをめぐってのいろいろが、今回の見どころ。

 独房に監禁されたサラの尋問に来たのは、なぜかカミーユ。個室で女の子と二人きりなんて、今見るとかなりアブナいシチュエーションですな。ファが怒るのもごもっとも。しかし、カミーユは大真面目にサラの人となりを探ってたみたい。それって誰かの差し金?なんだかニュータイプ探知機と化しててちょっとかわいそうに思ったりもしました。

 そんなことのあった後、食堂でのカミーユとファと痴話喧嘩がまた楽しいんですよね。サラとの関係を怪しんで詰め寄るファに言った言葉が、「いきなりアップになるな」ですよ。とても彼のものとは思えないようなウケねらいのセリフに思わずさむ〜い風が吹いてきそうになりました(笑)。ちょっとカミーユ、路線変更したのかなぁって感じましたね(でもリアル時このセリフ好きだったんですよ〜)。

 結局、サラは純情なカツを騙して、MSで脱走、新たなラブコメの火種がここに点ってしまうのでした。コロニー落とし?あ、それは、正義は勝つ、でエゥーゴがMS戦を制してコロニーの向きを変えさせグラナダには落ちませんでした。良かったぁ〜(おいおい)


26話「ジオンの亡霊」

 バトル大好き男、ヤザン・ゲーブルとカミーユのMS戦がメインの回です。この話自体は、殆ど独立したエピソードのようです。ガンダムMARK-Uの友、Gディフェンサーのお披露目もあったし、スポンサー様のご意向が裏にあったのでは?と想像しちゃうんですけど。

 なんといっても今回は作画監督が北爪氏で良かった〜だってカミーユのちょっとプライベートなシーンがあったんだもん(完全に萌え中)。あの生着替えは、やはりファンサービスなんだろうなぁ〜ニュータイプとしての鋭い感覚(つーかカンペキにエスパーだって)の描写よりそっちに目が行ってしまうんだから、萌えはヤバイっす(汗)。

 MSでギリギリの戦いを繰り広げるヤザンとカミーユ。このあたりは男の子にもう大サービスだよね。一つの戦闘をじっくり描く事はこの作品では少ないので、全エピソードの中ではちょっと毛色の違うお話だなって今回改めて思いました。


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