1985年


この年は連続ものの本数そのものが21本と少ないです。内訳はコロムビア5本、キャニオン4本、徳間音工3本、キング2本、ビクター2本、その他2本、不明3本(自分の地域で放映されなかったんです…)となっています。コロムビアは子ども向け作品を中心において本数を確保していますね。キャニオンは「タッチ」が作品とともに主題歌も大ヒットし、ベストテン番組にも出るほど話題になりました。

 作詞作曲が当時のヒットメーカーの手になる主題歌が殆どになり、70年代に活躍されたアニメ音楽作家の方々の名前を見る事がなくなってきたのはとても寂しいことです。同様に歌い手も、従来ののアニメ歌手と呼ばれる人たちではなく、売り出し目当ての新人アイドル歌手だったり(「ダンクーガ」「ヘーイ!ブンブ―」「六三四の剣」「マジカルエミ」「Zガンダム(後半OP)」)、実力派ポップス歌手だったり(「小公女セーラ」「ダーティペア」「ゲゲゲの鬼太郎」)と、70年代当時の盛り上がりを知る者にとっては、アニメ主題歌がアニメ主題歌であった時代は終ったと思うに十分な状況でありましょう。そしてそれは15年以上経った現在でも変わらず、むしろ加速しているといえます。現在のTVアニメではアニメ主題歌と言うより単にアニメOP&EDと表現した方がふさわしいような気がします。
 ただ、80年代に新たなアニメ音楽の担い手も少しずつではありますが現れてきています。それらの方々は現在のアニメ&特撮作品でも活躍されています。アニメ主題歌の全てが流行に乗った商品となってはいないと信じて、今後もアニメ音楽を見守っていきたいですね(年寄り発言)。


おまけ:懐かしい歌手の皆さん>
☆森口博子…「Zガンダム」後半のOPテーマがデビュー曲(「水の星より愛をこめて」)。この曲はヒットせずその後は歌手としてより、バラエティー番組での三枚目的な役どころがハマってブレイクしました(バラドルの先駆けですな)。現在も司会やものまねで活躍中。

☆長山洋子…今では紅白歌合戦にも出る売れっ子演歌歌手ですが、デビューはポップス系アイドル。でも曲がヒットしなかった為、本来志望だった演歌の道に進んで、ブレイクに至りました。「おねがいサミアどん」でも、こぶしは回っていませんが、歌唱力のあるところを見せてくれてます。

☆橋本潮…『うしおお姉さん』の本格的デビューは「ヘーイ!ブンブ―」。コロムビアが行っていたアニメ歌手オーデションの合格者とあって歌唱力はしっかりしたもの。その後「エスパー魔美」などを担当する一方、教育テレビ「うたってあそぼ」で長くお姉さん役を務めました。

☆おニャン子クラブうしろゆびさされ組…フジテレビ「夕やけニャンニャン」からデビューし、大ブームを巻き起こしたおニャン子クラブからのユニットです。とにかく当時はおニャン子の絶頂期。出す曲が全てチャートインするところなど、現在のモーニング娘。ブレイクと大いに似通っています。歌唱力は、元々が素人集団なのでもう…というしかないのですが、とにかく勢いだけはすごかった!で、うしろゆびさされ組ですが、ご存知のようにあの工藤静香がメンバーに入っていたんですよね。今思うと嘘みたいですが(そう言えば、再結成してCDリリースするらしいですね、おニャン子…)。


<お勧めセレクション>
1.超獣機神ダンクーガ:1から3の作品に共通していえる事ですが、ロボットアニメにもかかわらずOPに主役ロボットの名前は出てきません。それだけでも寂しいのに、OPを歌唱力に(大いに)問題のある新人アイドルが担当するという事がアニソン好きの怒りに輪をかけました。おまけに歌はごく普通の歌謡曲とあって、初めて聴いた時にはTVの前で思いっきり脱力…。しかもこの方、作中のキャラクターの声を当てていて、中盤で新曲に変えてもらっているという破格の待遇でありました。しかし、作品自体がおもちゃの売れ行き不振から打ち切りになったせいなのか、本人の実力通りだったのかアイドルとしてブレイクするまでには至らなかったです。その後彼女の名前はいつのまにか見なくなってしまいましたが、現在は何をされているのでしょうか?(もう30代ではないかと)
 かわってEDは、作曲者のいけたけし氏が同じくラブソングを歌っています。いけ氏はその後もアニメや特撮、NHK教育の子供番組(「ひとりでできるもん」など音楽家としてTV多方面にて活躍されています。後半リニューアルされたEDは美形悪役キャラ、シャピロ・キーツの心情を表現した男っぽい歌でこれはなかなか良いですよ。
 以上散々に言ってしまったんですけど、実はダンクーガのファンだったので音楽集のアルバム買いました。なんかなあ…(←言行不一致)


2.蒼き流星SPTレイズナー:サンライズ高橋良輔監督作品第4作めにして、一気に主題歌の存在が軽くなったと言うか、作品のイメージソングとしても印象が弱かったように思います。前作「ガリアン」では異世界のファンタジックな雰囲気をよく出していた重量感あふれる主題歌(英語ばっかで歌えなかったけど)だっただけに、ニューミュージック化(ふる〜)した「レイズナー」のOPには違和感ありまくりでした。ただOPのサビの前に、その回の1シーンが挟み込まれる演出は斬新で面白かったです。EDはヒロイン、アンナの主人公エイジに対する淡い想いを歌う甘甘なラブソングなんですが、TVで歌っている歌手の所属レコード会社がキングでは無かった為、音楽集アルバムにはOPを担当したグループが歌っているというファンには実に不親切なものとなっています(今ではさほど珍しくないけど)。実は当時このアルバムを買った自分が怒!でした…(本当は乾氏のBGM音楽目当てだったんです)。


3.忍者戦士飛影:作品は殆ど見たことがありません…(汗)。でも主題歌は強く印象に残っています(反対にストーリーははっきり覚えているのに主題歌を全く忘れてる作品もあり。例:「Zガンダム」…)。OPもEDも普通のラブソングなのですが、「ゴッドマーズ」でも見られる小田裕一郎氏のツボを押さえたメロディーがインパクトあって今でも時々歌いたくなる曲です。特にOPは、「ラブサバイバー♪」で始まる盛り上がりっぱなしのサビがロボット作品の主題歌らしくカッコ良くて好感が持てます。EDも渋いニヒルな男の世界を歌っています。歌手のヒットボーイの皆さん(?)のプロフィール知りたかったなあ。


4.魔法のスターマジカルエミ:スタジオぴえろの魔女っ子シリーズ第3作。このシリーズの常としてヒロイン=主題歌歌手となっている例に漏れず、主人公香月舞役の小幡洋子氏がOP&EDを歌っています。両曲とも作曲家が女性という事からくるのか、爽やかな中にもしっとりとした叙情あふれる歌です。特にEDがちょっぴり切なくって何度聴いてもじーんとくるものがあります。。小幡氏は第1作のマミ役太田貴子氏のような強烈な個性は無いけれど、安定した歌唱力で心に残るステキな曲にしてくれました。


<スタッフリスト>
作品名 主題歌作詞 主題歌作曲 音楽 レコード会社 歌手
小公女セーラ なかにし礼 服部良一、森田公一 樋口康雄 キャニオン 下成佐登子
機動戦士Zガンダム 井荻麟、竜真知子 ニール・セダカ 三枝成章 キング 鮎川麻弥、森口博子
はーい!ステップジュ 飯塚満由美、古田喜 芹沢廣明、古田喜昭 青木望 コロムビア 小林明子、小林直子
タッチ 康珍化 芹沢廣明 芹沢廣明 キャニオン 岩崎良美
オバケのQ太郎 阿木曜子 宇崎竜童 菊池俊輔 コロムビア 天池総子、浜田良美
おねがい!サミアどん 佐藤ありす 水沢朱里、羽田健太 羽田健太郎 ビクター 長山洋子
プロゴルファー猿 藤子不二雄 小林亜星 筒井広志 コロムビア 水木一郎
超獣機神ダンクーガ 松井五郎 古本鉄也、いけたけし いけたけし、戸塚修 EPICソニー 藤原理恵、いけたけし、東郷昌和
炎のアルペンローゼ・ジュディ&ランディ 及川恒平 久石譲、長沢ヒロユキ 久石譲 ビクター コニー
ヘーイ!ブンブ― 冬杜花代子 越部信義 越部信義 コロムビア 橋本潮
六三四の剣 売野雅勇 井上大輔 坂下秀実 東芝EMI 下山公介
コンポラキッド 古田喜昭 古田喜昭 田中公平 コロムビア ワッフル
魔法のスターマジカルエミ 竜真知子 山川恵美子 奥慶一 徳間音工 小幡洋子
戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー
ダーティペア 中原めいこ 中原めいこ 木森敏之 徳間音工 中原めいこ
蒼き流星SPTレイズナ 秋元康 中崎英也 乾裕樹 キング AIRMAILformNAGASAKI、富沢聖子
忍者戦士飛影 青木久美子 小田裕一郎 川村英二 キャニオン ヒットボーイ
昭和アホ草紙あかぬけ一番!
ゲゲゲの鬼太郎 水木しげる、吉幾三 いずみたく、吉幾三 川崎真弘 徳間音工 吉幾三
夢の星のボタンノーズ
ハイスクール!奇面 秋元康 後藤次利 菊池俊輔 キャニオン おニャン子クラブうしろゆびさされ組

☆スペシャルは入っていません。



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