1969〜1970年

ひみつのアッコちゃん(69年)
OP「ひみつのアッコちゃん」(山元護久、井上ひさし作詞、小林亜星作曲) 歌:岡田恭子
ED「すきすきソング」(山元護久、井上ひさし作詞、小林亜星作曲) 歌:水森亜土
 OPは、2度のリメイク版(88年→堀江美都子、98年→下成佐登子)でも使用されているアニソンの定番曲であります。「シンデレラ姫があらわれた〜♪」のフレーズに普通の女の子の変身願望が上手く現れていますね。あと、ワルツのリズムもアニソンでは余り見られないので印象的です。(特に「ツンツンツン♪」がイイ感じ)。EDはいかにも赤塚作品らしく江戸っ子の粋のよさが強調されているコミックソングで、水森亜土氏の声がピタリはまってます。

海底少年マリン(69年)
OP「海底少年マリン」(白鳥朝詠作詞、広瀬健太郎作曲) 歌:小原乃梨子、若草児童合唱団
 OPは「OKOK七つの海は〜♪」で始まる、アクションものらしい元気のいい歌です。主人公マリンの声を担当されている小原乃梨子氏の若々しい歌声が何とも懐かしい〜。ヒーローの得意技(装備)連発の歌詞はその後の巨大ロボット作品へと受け継がれてゆくのですね。EDはデータがなくて載せていませんが、「かわいいおめめが くるくるしてる♪」で始まる、マリンの相棒、白イルカのホワイティー(お利口なんだな、これが)の歌。どなたかご存知の方がいらしゃったら、データお知らせいただけると嬉しいです。

紅三四郎(69年)
OP「紅三四郎」(丘灯至夫作詞、和田香苗作曲) 歌:堀江美都子、コロムビアゆりかご会
 今やアニソンの女王と呼ばれている堀江美都子氏のアニメデビュー曲です。当時まだ十代前半だったはずですが、歌唱力はその時から抜群でした。ただこの歌では彼女独特の歌い方は未完成で幼さが感じられますね(当然)。でも男性が主人公であるアクションアニメの主題歌をカッコ良く歌いこなせてしまうのはやはりすごい!(特にサビ)実はリアルタイム時にこのシングルレコード買ってもらったんです。初めてのMyレコードだったので(それまではソノシートでした)、飽きずに聞いていたような思い出が…(懐)。

もーれつア太郎(69年)
OP「花のア太郎」(河内洋作詞、いずみたく作曲) 歌:桂圭子
 OPはガチガチの演歌調。「ひみつのアッコちゃん」同様赤塚作品であるだけに江戸っ子テイストたっぷり詰まってます。カッコ良く決めつつも、「ア〜ソレソレ♪」等の合いの手がどこかコミカルな感じを受けるギャグ作品の主題歌らしい曲になっています。

忍風カムイ外伝(69年)
OP「忍(しのび)のテーマ」(李春子作詞、水谷良一作曲) 歌:水原弘
 今は亡き人気歌手水原弘氏によるOPテーマは、主人公の抜け忍カムイの俗世に背を向けた孤独な生き様を余すところなく表しています。当時は、シビアな作品内容に合ったとっても大人っぽいこの歌に憧れていたものです。サビの「ひとりひとり カムイ♪」の後の女声コーラスをよく真似していたんですが、高音な為殆ど金切り声みたくなっていたような気が…(汗)。

どろろ(69年)
OP「どろろの歌」(鈴木良武作詞、冨田勲作曲) 歌:藤田淑子
 「ホゲホゲタラタラ ホゲタラポイ♪」のフレーズが印象的なOPテーマです。全体的に明るいノリなんですが、中間部は戦国時代の戦さで荒れ果て更に妖怪まで闊歩していた、この作品の世界をマイナー調の短いフレーズでまとめてあります。時代に踊らされ戦いに明け暮れる侍達やその死肉をすする妖怪達を「ホゲタラ」と笑い飛ばす主人公どろろの逞しさが十分感じられて、ノリノリで歌える歌ですね。作詞担当の鈴木良武氏は複数のペンネーム(五武冬史など)を持ち、後年サンライズの作品を中心に活躍されるシナリオライターです。

男一匹ガキ大将(69年)
OP「男一匹ガキ大将」(森本浩史作詞、広瀬健太郎作曲) 歌:宍倉正信
 「男一匹ガキ大将」の意味も原作マンガも知らなかったけど、月から金まで毎日放映されているのを見てましたよ。OPは、主人公戸川万吉の『とにかくやる気と夢だけはデカいぜ!』という心意気があふれた歌となっています(そのくせケンカばかりしてたよねえ、万吉くん。まあガキ大将ですから…)。こんな上昇志向の強い歌、昨今じゃ殆ど聴かれない部類ですね(当時は高度成長真っ盛りでした←歴史の勉強)。

タイガーマスク(69年)
OP「タイガーマスク」(木谷梨男作詞、菊池俊輔作曲) 歌:新田洋、スクール・メイツ
ED「みなし児のバラード」(木谷梨男作詞、菊池俊輔作曲) 歌:新田洋、スクール・メイツ
 これはまさに初めての菊池メロディー炸裂!のアニメ主題歌であります(力こぶ入ってるな)。OPはタイガーマスクの正義ぶりを表現しててカッコ良いのにもかかわらず、どこか裏切り者ヒーローの哀愁を感じさせる泣きのフレーズ(「ルール無用の悪党に 正義のパンチをぶちかませ♪」が嬉しい一曲。始まりのナレーション「お前は虎になるのだ!」もカッコ良さ100%!変わってEDは、当時画期的とも言われた、哀愁漂いまくるマイナー調のバラードです。前半部の孤児である事にコンプレックスを抱く主人公のすさんだ心情、しかし後半部にて同じ境遇の子供達に自らの希望を見出す歌詞の構成がたまりませんねえ。ところで実は20代になるまで「あの子らは慕ってくれる♪」を、「あのトラは慕ってくれる」と勘違いしていたのは自分です(汗)。まあ意味としてはそう不自然ではないといえばない…はずないよな(はは)。

サザエさん(69年)
OP「サザエさん」(林春生作詞、筒美京平作曲) 歌:宇野ゆう子
 現在も放映中の人気ホームコメディーアニメの主題歌です(放映34年目だって!)。お年寄から子供達まで誰でも知ってるおなじみの曲は変わる事無くOPに流れています。これだけ有名な歌ですから替え歌も結構作られていましたね。また、学生時代に宴会芸でこの歌に合わせてものすごい大げさな振り付け(というかゼスチャー)を先輩達がやってました。サビの「今日もいい天気〜♪」のところで、勢いよく洗濯物のしわを伸ばしてさおに干す動きが見せ所だった記憶があります(ご存知の方います?)。一方EDも全く変わらずサザエさん一家がハイキングに行くという内容の歌ですね。あのEDフィルムのサザエさん達がバンガローに向かって行進していくところの歩き方が面白くてマネしたこともありました。

ムーミン(69年)
OP「ねえ!ムーミン」(井上ひさし作詞、宇野誠一郎作曲) 歌:藤田淑子
 出だしの「ねえ ムーミン こっちむいて♪」が全てを語るOPテーマであります。あの独特の甘い歌声は一休さんなどの声で知られる声優の藤田淑子氏によるもの。ムーミンのお姉さん的視点(恋人ではないと思うのですが)で恥ずかしがり屋の彼を励ましているのがほほえましく聴こえます。72年のリメイク版でもOPはこの歌でした。

アタックNo.1(69年)
OP「アタックNo.1」(東京ムービー企画部作詞、渡辺岳夫作曲) 歌:大杉久美子
 堀江美都子氏と並ぶアニソンの女王、大杉久美子氏の初アニメ主題歌です。これもアニソンの定番曲。懐かしアニメの紹介番組で知っただけなのに、子どもがふと気づくと出だしのフレーズ「苦しくったって 悲しくたって♪」を歌ってたり。いやはやアニメ主題歌の力を感じますね。あの独特のこぶし(演歌じゃないけどあるんだな)をきっちり真似して歌うと何かいい気持ちがしますよ。カラオケで試してみてはいかがでしょう。そうそうあの主人公鮎原こずえの名台詞も忘れずに…(はは)。

あしたのジョー(70年)
OP「あしたのジョー」(寺山修司作詞、八木正生作曲) 歌:尾藤イサオ
ED「ジョーの子守歌」(梶原一騎作詞、八木正生作曲) 歌:小池朝雄
 OPは、尾藤イサオ氏のはスキーボイスが忘れられない、またまたアニソンの定番ですね。OPとしては珍しく暗めのバラードとなっています。今でも普通には絶対歌えなくてつい尾藤氏のマネをしてしまうのが不思議。オリジナルより他の歌い方はできないって事ですか。それくらいインパクトは強いといえましょう。EDは、渋い脇役でおなじみだった(刑事コロンボの声でも有名)故・小池朝雄氏のちょっと雑っぽい歌い方がドヤ街(死語)の、一見すさんでいるように見えるけどエネルギーにあふれてる雰囲気をよく表しています。やはり時代のせいか上昇志向(又の名をハングリー精神)が本当に強いですね。

ばくはつ五郎(70年)
OP「ばくはつ五郎」(橋本淳作詞、和田昭治作曲) 歌:ザ・ワンダーズ
 学園ものらしく生真面目な歌詞と明るいメロディーが逆に楽しいOPテーマです。この歌を聴くといきなり浜辺を走り出して大声で叫ぶ、学園ドラマの定番シーンを頭に浮かべてしまいます。最後の「ばくはつごろう〜!!(アクセント上がり気味で言おう)」の台詞も忘れられない部分ですね。ところで、出だしの「ワンツースリーフォー ストップストップ♪」がどうしても「スタップスタップ♪」に聴こえてしまうのですが、これって自分だけかなあ…。

昆虫物語みなしごハッチ(70年)
OP「みなしごハッチ」(丘灯至夫作詞、越部信義作曲) 歌:嶋崎由理
ED「ママをたずねて」(丘灯至夫作詞、和田香苗作曲) 歌:嶋崎由理
 またまた(こればっか)アニメ主題歌の定番であります。「ゆっけぇゆけぇ〜 ハ〜ッチィ〜♪」(オリジナルの歌い方)という独特のこぶしを利かせてくれるのはやはり当時十代だった嶋崎由理氏。アクシデントから親とはぐれてしまったハッチの境遇に同情し励ます歌詞となっています。またEDはもう演歌といっても過言ではありません。「母をたずぅねぇてぇぇ〜たぁびをぉゆぅくぅ〜♪」の力こぶ入ったあのフレーズはなかなかの迫力です。母に会いたいハッチの心情を切々と歌い上げていて泣かせます。現在ではこういった『母もの』はもうどこにも見当たりませんね(少なくともアニメでは)。時代だなあ…(こればっか)。

キックの鬼(70年)
OP「キックの鬼」(野口修作詞、小林亜星作曲) 歌:沢村忠、コロムビアゆりかご会
 レコードでは別の方が歌っていますが、TVヴァージョンは、この作品のモデルであるキックボクシングの人気選手、沢村忠氏です。プロの歌手ではありませんから当然歌も、いかにも苦労されたんだなあという仕上がりになっています。でも当時キックボクシングがブームで、TV中継もゴールデンタイムにあった位の人気でしたから、沢村氏が歌ってるというだけで子ども心にとても感動してました(ほんとカッコ良かったんですよ〜)。歌詞的にはサビの「真空跳び膝蹴り〜♪」の盛り上がりが嬉しいです。

いなかっぺ大将(70年)
OP「大ちゃん数え唄」(石本美由起作詞、市川昭介作曲) 歌:吉田よしみ
ED「いなかっぺ大将」(石本美由起作詞、市川昭介作曲) 歌:吉田よしみ
 今では誰でも知っている、演歌歌手天童よしみ氏が少女時代に歌ったというアニソンです。その事が広く知れ渡ってからはNHKののど自慢番組でもよく歌われる様になってます。そういうことを抜きにしても明るく楽しく覚えやすい歌ですね。OP、EDとも純情一途で真っ直ぐ、でもドジばかりしてしまう主人公風大左ェ門のキャラクターを前面に押し出した歌詞になっています。そこへ演歌のこぶしが入って印象に残る個性的な主題歌になりました。そしてEDフィルム、大ちゃんの赤ふんどしが風に舞う様は何とも愉快ですよ〜

のらくろ(70年)
OP「のらくろしっぽはぐぐんと」(やなせたかし作詞、山下毅雄作曲) 歌:大山のぶ代
 OPは主人公のらくろ役の大山のぶ代氏が、のらくろの役になりきって歌っています。ドジで失敗ばかりするけれどめげずに頑張るのらくろの前向きな気持ちが表現されている歌詞です。よく見ると作詞者は『それいけ!アンパンマン』でおなじみの作家やなせたかし氏なのですね。そういえば歌詞はシンプルで幼児さんにもわかりやすくなっているし、何より「むやみに しっぽはふるもんか♪」に見られる反骨精神が、子ども達へのメッセージ(『”自分”をしっかり持とう』)を感じさせてくれます。

魔法のマコちゃん(70年)
OP「魔法のマコちゃん(渡辺岳夫作詞作曲) 歌:堀江美都子
ED「ボクはマコについてゆく」(渡辺岳夫作詞作曲) 歌:堀江美都子、コロムビア・メール・ハーモニー
 OPは魔女っ子アニメらしく乙女チックにセンチメンタルな歌詞です。主人公マコが『人魚姫』をモチーフにしているので、どこか悲劇的な雰囲気も漂わせています。でも歌の後に続く台詞「だって年頃なんですもの わかって〜」が、ちょっと明るさも感じさせて悲しくなり過ぎずいいバランスになっていますね。それに対してEDは、マスコット的キャラクターの双子兄弟、太郎次郎が主役のコミカルな歌です。堀江美都子氏は本当に男の子向けも女の子向けも上手に歌い分けています。この歌の台詞「いやねえ もう!」もかわいさが出てるし、さすが!


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