1985年


テレビアニメ成熟期その5:放映本数が前年の41本から一気に24本と激減してしまいました。おそらく80年代のアニメブームで粗製濫造状態になったつけが回ってきたものと思われます。ロボットアニメなどは放映されても発売されるオモチャの売上に結びつかずに結局は放映打ち切りに終わってしまうケースがそれまでも多々あった事からもそれが伺えます。この年も「ダンクーガ」「レイズナー」が予定の1年を乗り切る事が出来ずに終了を余儀なくされました(いずれもビデオアニメーションにて続編が製作されている)。また「ダーティペア」などは最終話がオンエアされずに終わった作品もあります(これもビデオで日の目を見た)。そんなTVアニメ逆風の中にあってただひとつ気をはいたのが「タッチ」でした。原作が大人気の連載マンガだった事もあり、高視聴率をマークヒロインの「南ちゃん」は国民的なアイドルになりました。そのヒットを見てこれからオリジナル企画より安定した人気のマンガ原作に企画を求める傾向が今後一層強まっていくわけです(実はハズレも多いですが…例:「ステップジュン」「あかぬけ一番」)。


<管理人のうろ覚えメモリー>

 この年の夏、数年間の東京生活に一区切りつけて、山国に引っ込むことに。当時そこの民放放映局は3つしかなく(日本テレビ系とテレビ朝日系が一つになってた)、特にテレビ東京系は殆ど見られなくなってしまいました(涙)。これを境にTVアニメへの熱は徐々に冷めていった様な気がします(他にも訳があるんです/後述)。ところで、引越し荷物まとめてみた時の思い出なんですが、、荷物全体に占めるアニメ雑誌やムックの類、それにアニメ音楽のカセットテープ&レコード(当時はまだCD普及以前)、マンガ本の量がとにかくやたら多かったんですよ(服飾類には殆ど興味なかったもんで)。おかげで手伝いに来た友人に呆れられました(はは)。確かにアニメックやらOUTやらをバックナンバー数年分(100冊は下っていなかったと思う)そっくり持っていこうとしていたんですからねえ…(遠い目)。

 <参考>主な特撮作品「電撃戦隊チェンジマン」「超時空戦士ジャスピオン」(すいません、この年は全然見てませんでした…汗)


<お勧めセレクション>
1.機動戦士Zガンダム(85年3月〜86年2月):当時「ガンダム」の続編と言う事で、賛否両論飛び交う中(アニメファンの間ですが)始まった作品です。前作より7年後と言う設定のもとで、主人公カミーユ・ビダン達新しいキャラクターと大人になった旧ガンダムのキャラクターが織り成す戦場でのドラマが毎回話題を読んでいました。とにかく前作の人気からくる期待感が大きく、そのため作品に対する評価は当時殊のほか厳しかったです。カミーユのキャラクターも感情移入しずらいと評判が芳しくなかったように覚えています。でもなぜか自分的には前作以上にハマれましたね。安彦良和氏のデザインをアレンジしたスタジオ・ビーボォーの作画はすっきりして見やすいものでした。それ以上に、自分に正直に生きようとした為非業の最期を遂げてしまう人々(新キャラ)の生き方にリアルさを感じて感情移入できていたのかもしれません。
 最終回も、巨悪を倒すカタルシスは無いし(シロッコはちょっと小者だったなあ)、カミーユの精神が崩壊するという救いの少ない結末だったせいかアニメ誌でも最終的な評価は余り芳しくありませんでしたが、自分には十分ショッキングでした。おかげでアニメに対する熱も同時に崩壊したらしく、それ以来アニメキャラのイラスト描きとか感想日記書きを一切封印する結果に…(現在、感想はこのサイトで復活したけど、イラストは全くやってません←ちなみにとっても下手)。と言う事でこの作品はアニメオタク自分史の中でもエポックになる特別なものなんです(大げさ/汗)。今若い世代に再評価されていると言う話を巷で聞くんですが、当時のファンとしては何だかやはり嬉しいですねえ(しみじみ)。
 2.超獣機神ダンクーガ(85年4月〜12月):主人公藤原忍の名セリフ、「やってやるぜ!」が強烈な印象を残すロボットアニメ。細かい設定は覚えていないんですが(敵組織の名前すら忘れてしまってる…汗)、当時は忍とヒロイン結城沙羅、そして彼女の元恋人で的に寝返ったシャピロ・キーツの微妙な三角関係(?)が楽しくて毎回楽しみに見てました。声優陣が結構豪華で、忍役の矢尾一樹氏や司馬亮役の故塩沢兼人氏等ステキな役者さんがいっぱいだったのも嬉しかったです(その反対にズブの素人も出てましたねえ←当時売り出し中のアイドル今いずこ)。キャラクターデザインも、人気があったスタジオライブ出身の只野和子氏(「セーラームーン」等)&いんどり小屋が担当していて、下手なイラストでも描きたくなるくらいお気に入りでした。

3.魔法のスターマジカルエミ(85年6月〜86年2月):スタジオぴえろの魔女っ子シリーズ第3作目。主人公であるマジシャン一家の少女香月舞が妖精トポからもらった魔法のアイテムを使って、マジカルエミに変身、ステキなマジックを披露していくストーリーです。魔女っ子シリーズの中ではとっても地味な作りでしたが(魔法でタネ無しマジックやるのがメイン)、キャラクターはソフトな感じでとてもかわいいし、舞と、憧れの少年結城将との淡い恋物語が好きで、何時の間にかハマってました(やっぱりノーマルカップリング好き)。そう言えばこの作品も、当時は舞やエミのイラスト描きまくってたなあ。

4.蒼き流星SPTレイズナー(85年10月〜86年6月):「ダグラム」「ボトムズ」「ガリアン」から続くサンライズのもう一人の雄、高橋良輔監督によるロボットアニメです。物語の時代設定は何と1996〜1999年(だって既に過去…今そんなに科学は進んでませんって/汗)。地球人と異星人グラドス人の戦争が突然勃発、たまたま最前線にいた少年少女達が運命に翻弄されるというストーリーです。主人公エイジ・アスカが両者の血を引く混血児な為、彼を巡って様々なドラマが生まれました。そしてこの作品の特徴は、物語前半と後半の雰囲気が一変しているという事(これは高橋監督の意図)。後半は話が飛んで3年後から始まると言う斬新な展開。キャラクターも一新され、エイジ達のデザインも前半の面影が殆どなくなっていました。そのギャップに当時はついていけず(もともと個性の強いキャラデザ←by谷口守泰氏)、見るのをやめてしまったんですが、その後打ち切りになったと知ってこの試みは失敗に終わったのかなとも思いました。直接的にはオモチャの売れ行きなのでしょうが、新しい挑戦には苦難がつきものなのですね。これ以降高橋監督作品には、しばらくお目にかかることがなくなってしまったので本当に残念な打ち切りでした。


<作品年表> (全24本)
作品タイトル 放映年月日 製作会社 放映キー局 原作
小公女セーラ 1985/1/6〜1985/12/29 日本アニメーション フジテレビ F・バーネット
機動戦士Zガンダム 1985/3/2〜1986/2/22 日本サンライズ 名古屋テレビ 富野由悠季
は〜い!ステップジュン 1985/3/10〜1986/1/12 東映動画 テレビ朝日 大島やすいち
三国志 1985/3/20 シンエイ動画 日本テレビ
タッチ 1985/3/24〜1987/3/22 グループ・タック フジテレビ あだち充
おばけのQ太郎 1985/4/1〜1987/3/29 シンエイ動画 テレビ朝日 藤子不二雄
おねがい!サミアどん 1985/4/2〜1986/2/4 東京ムービー新社 NHK E・ネスビット
プロゴルファー猿 1985/4/2〜1988/3/28 シンエイ動画 テレビ朝日 藤子不二雄
超獣機神ダンクーガ 1985/4/5〜1985/12/27 葦プロ TBS
炎のアルペンローゼ ジュディ&ランディ 1985/4/8〜1986/4/3 タツノコプロ フジテレビ 赤石路代
へーい!ブンブ― 1985/4/8〜1986/4/3 日本アニメーション NHK
六三四の剣 1985/4/18〜1986/9/26 エイケン テレビ東京 村上もとか
コンポラキッド 1985/6/3〜1985/12/23 東映動画 テレビ朝日 もとはしまさひで
魔法のスター マジカルエミ 1985/6/7〜1986/2/28 スタジオぴえろ 日本テレビ
戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー 1985/7/6〜1986/11/7 東映動画 日本テレビ
ダーティペア 1985/7/15〜1985/12/26 日本サンライズ 日本テレビ 高千穂遙
コンポラキッド 宇宙へ飛び出せ!コンポラファミリーのわくわく冒険大旅行!! 1985/7/29 東映動画 テレビ朝日 もとはしまさひで
悪魔島のプリンス 三つ目がとおる 1985/8/25 東映動画 日本テレビ 手塚治虫
蒼き流星SPTレイズナー 1985/10/3〜1986/6/26 日本サンライズ 日本テレビ 伊東恒久、高橋良輔
忍者戦士飛影 1985/10/6〜1986/7/1 スタジオぴえろ 日本テレビ 渡邊由自(原案)
昭和アホ草紙あかぬけ一番! 1985/10/7〜1986/3/24 タツノコプロ テレビ朝日 亜月裕
ゲゲゲの鬼太郎 1985/10/12〜1988/3/21 東映動画 フジテレビ 水木しげる
夢の星のボタンノーズ 1985/10/19〜1986/4/26 サンリオ テレビ朝日
ハイスクール!奇面組 1985/10/20〜1987/10/3 スタジオコメット フジテレビ 新沢基栄



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