1982年


アニメ成熟期その2:この年もスペシャルは14本と盛況でした。祝日や夏休みなどの午後によく放映されていました。アニメ全体の製作本数もついに40本を越えています。これは濫作状態といっても良いでしょう。その為、現在でも語り継がれる名作が多く放映された反面、予定半ばにして打ち切り(または打ち切り同然)になってしまった作品も少なくありませんでした(「ドン・ドラキュラ」「テクノボイジャー」「アクロバンチ」「忍者マン一平」「無限軌道SSX」「一ツ星家のウルトラ婆さん」)。特に「ドン・ドラキュラ」はたった4話であっという間の終了という悲惨な結末でした。また、「テクノボイジャー」「アクロバンチ」は製作状況が劣悪でOPフィルムが放映開始の時点で完成していないという酷さでした。アニメブームにあやかってという目論見がTV局にもスポンサーにもあった様ですが、肝心の作品内容が伴っていないとすぐボロが出るという事です。
 逆に良い方の話題になった作品といえば、アイドルとロボットアニメが同一レベルで語られた「マクロス」やタイムボカンシリーズ最高傑作と言われた「イッパツマン」、シナリオライター首藤剛志氏の作風が一気に脚光を浴びた「ミンキーモモ」でしょう。いずれもアニメ誌での取り扱いが大きかったです。

<管理人のうろ覚えメモリー>

 この年は何と言っても「銀河烈風バクシンガー」に萌え!につきます。リアルで見られない回はなんとラジカセをセットして留守番録音してました(音だけでもドラマが聞ければ幸せ♪)。そしてそれでは我慢しきれずついに学生の分際で当時まだ10万円以上と高価だったビデオデッキを購入してしまいました。しかもその時VHSより画質が勝っているとされていたβタイプを…(汗)。早速フル回転で留守録しまくり、繰り返し見まくりですっかりオタクライフ満喫状態。テープも現在は1本200円以下で買えますが、その頃はテープももうちょっと高かったです。だから画質が本当に落ちるまで大事に使っていたような。ああ、でもそのβは80年代後半からVHSとの競争に負け始め、90年代にはとうとう絶滅してしまいました。悲しい…(涙)。

<参考>主な特撮作品:「大戦隊ゴーグルV」「宇宙刑事ギャバン」(記念すべき東映特撮のメタルヒーロー元年ですね。まぶしいほど輝くボディーにレーザーブレードと、ものすごくカッコ良かった〜)


<お勧めセレクション>
1.パタリロ!(82年4月〜83年5月):現在も雑誌にて連載中の人気マンガが原作のギャグアニメです。マリネラ王国の国王パタリロ(10歳、天才、でも性格は悪い)とその周りのキャラクター達が巻き起こす騒動が毎回のお話。少女マンガ原作らしくキラキラした美少年が多数登場しました。そのうえ彼らを全て自分の虜にしていく美少年キラーの超二枚目キャラ、バンコランがまたカッコ良かった(でもパタリロにおちょくられては壊れてしまうのが面白い)。その他、部下のタマネギ部隊などのキャラクターどうし息の合った掛け合いが、ギャグものならではという感じで楽しかったです。他の番組なら主役を張っていい声優さん達が脇役やゲストで活躍するのが今にして思えばとても豪華でしたね。特に主人公パタリロの声優白石冬美さんのベテランならではの台詞回し素晴らしかったです(もうTVアニメに出演機会のないのがさみしい…)。クックロビン音頭サイコーvv

2.とんでモンペ(82年6月〜83年4月):田舎から東京やって来た元気な女の子モンペが、お手伝いとして住み込んだ家の赤ん坊ペーちゃん(女の子に見えるけど男の子)と繰り広げるドタバタホームコメディーアニメ。ミソはペーちゃんがエスパーだと言う事。本人は何も気にせず、動物のぬいぐるみを生き物のように動かしたりしているものだから、傍で見ているモンペは気が気じゃないという状況が面白さを増していました。それにモンペが美女系キャラじゃないところも高感度大です。この作品も声優さんがベテランぞろいでしたよ(モンペが天地総子さんで、ペーちゃんが向井真理子さん)。芸達者な方が多いと安心して見ていられますよね。

3.銀河烈風バクシンガー(82年7月〜83年3月):「銀河旋風ブライガー」に続く、J9シリーズ第2弾となる作品です。モチーフは幕末に活躍した新撰組。その栄枯盛衰をなぞるようなストーリー展開だったので、悲劇的な結末でした。ロボット変形システムの無茶苦茶さや脇キャラクターの変な名前、そしてバイクで宇宙空間を走る(?)というぶっとんだ設定にはちょっと苦笑させられましたが、それを凌駕したのはただただキャラ萌え!(汗)。主人公ビリー・ザ・ショットこと真幌馬士郎にマジ惚れでした。1話たりとも彼を見逃したくない一心でビデオデッキまで買ってしまったんですから(うろ覚え参照)。士郎のアフロヘアに萌え、不治の病ネタに萌え、塩沢兼人さんの声に萌えてました。当然同人誌、グッズを集めたり、下手なイラスト描いてみたり、イベント(J9コンサート)へ足を運んだりとせっせとミーハーファンの日々。今思うと懐かしい思い出です〜(しみじみ)。

4.スペースコブラ(82年10月〜83年5月):左腕に仕込んだサイコガンを武器に宇宙を駆け巡る一匹狼の海賊、コブラの活躍を描いたマンガが原作のSFアニメです。当時は週刊少年ジャンプに連載されていたんですが、現在のジャンプから想像できないアメコミ調のキャラクターと大人向けのストーリーで原作から好きでした。劇場でまず公開されてからTVシリーズがスタートしました(ただ声優陣は劇場とは違っていましたが)。「宝島」「エースをねらえ!」でおなじみの出崎統氏の演出、杉野昭夫氏の作画とスタッフも申し分なく、十分楽しめました。今放映しても古く感じない作品の一つではないかと思います。


<作品年表> (全43本)
作品タイトル 放映年月日 製作会社 放映キー局 原作
三国志 1982/1/4 手塚企画 テレビ朝日
南の虹のルーシー 1982/1/10〜1982/12/26 日本アニメ―ション フジテレビ F・ピティングトン
あさりちゃん 1982/1/25〜1983/2/28 東映動画 テレビ朝日 室山まゆみ
戦闘メカ ザブングル 1982/2/6〜1983/1/29 日本サンライズ 名古屋テレビ 鈴木良武、富野由悠季
浪花節大好き 1982/2/7 東阪企画 フジテレビ
逆転イッパツマン 1982/2/13〜1983/3/26 竜の子プロ フジテレビ タツノコプロ企画室
我輩は猫である 1982/2/17 東映動画 フジテレビ 夏目漱石
機甲艦隊ダイラガーXV 1982/3/3〜1983/2/23 東映(東京動画) テレビ東京
魔法のプリンセス ミンキーモモ 1982/3/18〜1983/5/26 葦プロ テレビ東京 首藤剛志(原案)
手塚治虫のドン・ドラキュラ 1982/4/5〜1982/4/26 手塚プロ テレビ東京 手塚治虫
タイム教室トンデラハウスの大冒険 1982/4/5〜1983/3/26 竜の子プロ テレビ東京
ゲームセンターあらし 1982/4/5〜1982//9/27 シンエイ動画 日本テレビ すがやみつる
パタリロ!(ぼくパタリロ!) 1982/4/8〜1983/5/13 東映動画 フジテレビ 魔矢峰央
科学救助隊テクノボイジャー 1982/4/17〜1982/9/11 じんプロ フジテレビ
ぽっぺん先生と帰らずの沼 1982/4/29 メルヘン社 MBS 舟崎克彦
アニメ野生のさけび 1982/5/5〜1982/12/24 和光プロ テレビ東京 椋鳩十
二死満塁 1982/5/5 グループ・タック フジテレビ 砂田宏
白い牙 ホワイトファング物語 1982/5/5 日本サンライズ TBS J・ロンドン
魔境伝説アクロバンチ 1982/5/5〜1982/12/24 国際映画社 日本テレビ 山本優
おちゃめ神物語コロコロポロン 1982/5/8〜1983/3/26 国際映画社 フジテレビ 吾妻ひでお
とんでモン・ペ 1982/6/5〜1983/4/2 東京ムービー新社 ABC たいら文平、いまいかおる
孫悟空シルクロードをとぶ!! 1982/6/17 東京ムービー新社 フジテレビ
太陽の子エステバン 1982/6/29〜1983/6/7 MK NHK
Theかぼちゃワイン 1982/7/5〜1984/8/27 東映動画 テレビ朝日 三浦みつる
銀河烈風バクシンガー 1982/7/6〜1983/3/29 国際映画社 テレビ東京 山本優
オバケ 1982/8/15 愛企画センター TBS 川内康範
アンドロメダストーリーズ 1982/8/22 東映動画 日本テレビ 光瀬龍、竹宮恵子
十五少年漂流記 1982/8/22 東映動画 フジテレビ J・ベルヌ
超時空要塞マクロス 1982/10/3〜1983/6/26 竜の子プロ MBS スタジオぬえ
忍者マン一平 1982/10/4〜1982/12/27 東京ムービー新社 日本テレビ 河合一慶
少年宮本武蔵 わんぱく二刀流 1982/10/6 東映動画 フジテレビ 柴田錬三郎
サイボットロボッチ 1982/10/7〜1983/6/29 ナック テレビ東京 石川賢
スペースコブラ 1982/10/7〜1983/5/19 東京ムービー新社 フジテレビ 寺沢武一
ときめきトゥナイト 1982/10/7〜1983/9/22 東宝(グループ・タック) 日本テレビ 池野恋
愛の戦士レインボーマン 1982/10/10〜1983/3/27 ナック MBS 川内康範
新みつばちマーヤの冒険 1982/10/12〜1983/9/27 日本アニメーション テレビ大阪 W・ボンゼルス
わが青春のアルカディア無限軌道SSX 1982/10/13〜1983/3/30 東映動画 TBS 松本零士
一ツ星家のウルトラ婆さん 1982/10/16〜1983/1/15 ナック 読売テレビ 芥川めめ
さすがの猿飛 1982/10/17〜1984/3/11 NAS(土田プロ) フジテレビ 細野不二彦
プロゴルファー猿 1982/10/19 シンエイ動画 テレビ朝日 藤子不二雄
フクちゃん 1982/11/2〜1984/3/27 シンエイ動画 テレビ朝日 横山隆一
愛の奇跡ドクターノーマン物語 1982/12/24 国際映画社 テレビ朝日 長崎茂
Theかぼちゃワイン おれとあいつの新婚旅行!? 1982/12/27 東映動画 テレビ朝日 三浦みつる




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