1977年


アニメ変革期その2:この年はとにかくカーレースアニメ(4本)とロボットアニメ(6本)に注目。レース物はスーパーカーブームにのって様々な作品が作られましたが、「グランプリの鷹」を除いてヒット作にはなれませんでした。ロボットアニメは、ドラマ&キャラクター描写の比重が大きかった「ダンガードA」「ボルテスV」が、女性アニメファンの強力な支持を得る事となりました。どちらもトニー・ハーケン、プリンス・ハイネルという美形敵役の人気がすごかったです。そんな正統派の一方で「ギンガイザー」「バラタック」等の異色作も製作され、密かな話題になっていました。
 その他特徴的なことといえば、日本アニメーションの積極的なアニメ製作が挙げられます。「あらいぐまラスカル」「あしたへアタック」「ギンガイザー」「くまの子ジャッキー」「おれは鉄兵」「若草のシャルロット」「プティ・アンジェ」「野球狂の詩」と実に8本。しかし名作アニメを除くと作品のレベルがイマイチで(特に作画、外注だったのでしょうが…)、ヒット作になったものはごくわずかでした(特に「おれは鉄兵」は全然キャラ似てない…原作好きだったんだけどなあ)。日本アニメーションだけでなく、TVアニメ全体が濫作の傾向になってきた事は、全体の本数を見ても一目瞭然ですね(とはいえ、現在の恐ろしいほどの本数を思えばまだカワイイほう?)。


<管理人のうろ覚えメモリー>
 さすがにこの本数だと全ての作品をチェックする気力はなく、選んで見るようになってきましたね(やっと大人のアニメファンになってきたのかもしれない←冗談です…)。全話通してみた作品は余り無くて、それは好きなロボットアニメもそうでした。
 例えば「ダンガードA」は前半の親子鷹編まで。「ボルテスV」は後半剛兄弟の父がボアザン星人とわかってから最終回までと、結構ハマった時期が限定されてきてます(このあたりで上手くアニメから卒業できていれば違う人生もあり??)。
 でもラジカセ(しかもスピーカーがモノログ)でアニメ本編を録音して、聞きまくる事を覚えたのはこの頃なのです。雑音を入れない為、周りにいた家族を無言にさせて録ったものでした。おかげで「ボルテスV」や「ザンボット3」の最終回の台詞は未だに記憶の隅に残ってます。これだけやってしまえば、もう完璧にマニアの道を歩いてると言わなくちゃいけないのでしょうね…(ははは)。
 まだアニメ専門の情報誌が無く、自分の目で見て面白い番組を判別していたのですが、それが却って良かったような気がします。今なんか有り余る情報の中でハマれるものを見つけるのが大変で大変で…(それに以上にこちらの放映ネットに入ってない番組が多過ぎる〜)。


<お勧めセレクション>
1.超合体魔術ロボギンガイザー(77年4月〜77年10月):大いなるパワーを秘めた古の秘宝、大魔玉をめぐって、敵異星人と戦う若者たちと描いたロボットアニメ。余り見ていなかったのですが、とにかくぶっ飛ぶくらい面白かったのが、4つのメカ(名前忘れた…)が合体してギンガイザーになり、「超常スマッシュ」という必殺技を繰り出すまでのバンク映像。当時確かに玩具もあったはずですが、到底できそうもない合体パターンでした(ホントインパクトの強いお姿なのです)。それにまず一回ひっくり返り、手にノコギリやら剣やらを持ったギンガイザーが敵ロボに向かって突進していく様に再度のけぞっていました。まず現在ではお目にかかることができない作品かと思います。もう一つ印象的なのが、OP&EDテーマソング。頭とサビに「超常スマッシュ!ギンガイザー」をこれでもかと持ってくるノリの良さが嬉しいOPと、「探しに行かないか〜」と優しく語りかけてくる癒し系のED(でもギンガイザーの」の名は忘れないとこはエライ)が、今も妙に忘れられないのでした。

2.一発貫太くん(77年9月〜78年9月):元プロ野球選手の亡き父に憧れる三男・貫太を中心とする、6男2女の戸馳一家が野球チームを作って、様々なチームと対戦していく人情喜劇アニメ。8人でどうやってチーム?と思われたでしょうが、9人目に犬の十兵衛がいるのです(これが芸達者なワンちゃん)。肝っ玉かあちゃん久美子さんが監督なんですが、その豪快な容姿とは裏腹に設定年齢が35歳!(ま、負けた…)と若いので今になってびっくりしています。基本の作風はギャグなんですが、随所に泣かせるドラマがあって、野球好きも加わり毎回欠かさず見ていました。この作品を見て、「将来自分の子どもで野球チーム作るぞ〜」という夢を抱いたのは遥か昔の話です…(超無謀)。

3.アローエンブレム・グランプリの鷹(77年9月〜78年8月):車好きの青年・轟鷹也が、香取モータースにスカウトされ、世界各地を舞台にしたレースで活躍してゆく姿を描いたアニメ。当時のスーパーカーブームにのった作品でしたが、そのレースシーンよりも鷹也と父・車大作との葛藤や、イザベル(悲劇のヒロイン)やすず子(こちらは番組通してのヒロイン)とのラブラブぶりがドラマとして面白かったです。思い出してみると物語の中でいろいろなキャラがお亡くなりになっています。過酷な試練を与えて鷹也の内面の成長過程を丹念に描き出そうとしていたのでしょう。全体の作風がかなり男くさかったのもお気に入りでした(EDテーマが◎)。

4.無敵超人ザンボット3(77年10月〜78年3月):地球侵略を企む異星人・ガイゾックを迎え撃つ、これまた異星人の血を引く神ファミリーの壮絶な戦いを描いたロボットアニメ。富野喜幸(現・由悠季)氏が総監督として本格的に独自のカラーを出してきた作品でもあります。単なる勧善懲悪と思わせておいて、戦いの元凶として地球人たちに神ファミリーを排斥させていくストーリー展開には当時誰もが驚かされました。さらにガイゾックによる人間爆弾という卑劣な手段が持ち出されるに至っては、余りの刺激の強さに言葉を無くしてしまいました。全体に作画が粗かったのが却って救いになっていて皮肉といえば皮肉です(現在の作画&演出レベルだったらまず深夜枠かOVA間違い無し)。神ファミリーの中で主人公・神勝平だけが生き残る最終回は、カセットテープ(ビデオではありません、念の為…)に録音して台詞を暗記するまで何度も聞きましたね〜。ラストシーンがクサいけどやっぱ泣けるんです…(勝平役の大山のぶ代さんの声がまたイイ感じ)。


<作品年表> (全30本)
作品タイトル 放映年月日 製作会社 放映キー局 原作
タイムボカンシリーズ・ヤッターマン 1977/1/1〜1979/1/27 竜の子プロ フジテレビ タツノコプロ企画室
あらいぐまラスカル 1977/1/2〜1977/12/25 日本アニメ―ション フジテレビ S・ノース
ジェッターマルス 1977/2/3〜1977/9/15 東映動画 フジテレビ 手塚治虫
合身戦隊メカンダ―ロボ 1977/3/3〜1977/12/29 和光プロ 東京12ch. 和光プロ企画室、高橋澄夫
惑星ロボダンガードA 1977/3/6〜1978/3/26 東映動画 フジテレビ 松本零士(協力・小林壇)
あしたへアタック 1977/4/4〜1977/9/5 日本アニメーション フジテレビ 神保史郎
バーバ・パパ 1977/4/4〜1978/3/27 K&S、トップクラフト 東京12ch. A・ティソン、T・テーラー
超合体魔術ロボギンガイザー 1977/4/9〜1977/10/22 日本アニメーション ABC
氷河戦士ガイスラッガー 1977/4/12/〜1977/8/30 東映(東京ムービー、オカスタジオ) テレビ朝日 石森章太郎
超電磁マシーンボルテスV 1977/6/4〜1978/3/25 東映(日本サンライズ) テレビ朝日 八手三郎
シートン劇場・くまの子ジャッキー 1977/6/7〜1977/12/6 日本アニメーション ABC A・T・シートン
アルプスの音楽少女・ネッティのふしぎな物語 1977/6/26
ABC
超人戦隊バラタック 1977/7/3〜1978/3/26 東映動画 テレビ朝日 池原成利、小林壇
おれは鉄兵 1977/9/12〜1978/3/27 日本アニメーション フジテレビ ちばてつや
一発貫太くん 1977/9/18〜1978/9/24 竜の子プロ フジテレビ 吉田竜夫
アローエンブレム・グランプリの鷹 1977/9/22〜1978/8/31 東映動画 フジテレビ 保富庚午(原案監修)
風船少女テンプルちゃん 1977/10/1〜1978/3/25 竜の子プロ フジテレビ 吉田竜夫
新・巨人の星 1977/10/1〜1978/9/30 東京ムービー 読売テレビ 梶原一騎、川崎のぼる
家なき子 1977/10/2〜1978/10/1 東京ムービー新社 日本テレビ E・マロー
新・ルパン三世 1977/10/3〜1980/10/6 東京ムービー新社 日本テレビ モンキー・パンチ
超スーパーカーガッタイガー 1977/10/4〜1978/3/28 永和 東京12ch. 千秋ひとし
まんが日本絵巻 1977/10/5〜1978/9/27 ワールドテレビジョン TBS
とびだせ!マシーン飛竜 1977/10/5〜1978/3/29 東映(竜の子プロ) 東京12ch. タツノコプロ企画室
恐竜大戦争アイゼンボーグ 1977/10/7〜1978/6/30 円谷プロ(オカスタジオ) 東京12ch.
無敵超人ザンボット3 1977/10/8〜1978/3/25 日本サンライズ 名古屋テレビ 鈴木良武、富野喜幸
激走!ルーベンガイザー 1977/10/10〜1978/2/6 東映(和光プロ) テレビ朝日 大堂勲
若草のシャルロット 1977/10/29〜1978/5/27 日本アニメーション ABC
まんが偉人物語 1977/11/18〜1978/9/29 グループ・タック 大阪毎日放送
女王陛下のプティアンジェ 1977/12/13〜1978/6/27 日本アニメーション ABC 日本アニメーション企画部
野球狂の詩 1977/12/23 日本アニメーション フジテレビ 水島新司