1975年


アニメ成長期その5:この年の作品はは本当に粒ぞろいです。なつかしのアニメを紹介する番組には必ずといって良いほど登場する、「フランダースの犬」「タイムボカン」「元祖天才バカボン」「一休さん」の放映が始まっています。特に「一休さん」は7年近くも続いたロングヒット作ですし、「タイムボカン」はシリーズ化しその後6作も作られました。一方、ロボットアニメも東映動画を中心として4作品が登場しています。中でも「勇者ライディーン」「UFOロボグレンダイザー」はキャラクター描写の比重を大きくした為か、本来玩具の購買層ではない女の子の関心を大いに呼び起こしました。製作者側が視聴者の反応を意識して作品を作る傾向が、現れ始めてきたといえるのではないでしょうか。


<管理人のうろ覚えメモリー>

 当時、中学入学前後といえば、当然周りの友人たちは次々に「テレビマンガ」を卒業する年頃ですよね。なのに、小学校の卒業文集に堂々と「怪獣マニア」(実際はもっと過激な表現)を宣言する作文を書いていたのが私…。特撮TV番組ブーム真っ最中の70年代作品にどっぷり浸かっていた小学校時代を思わず振り返ってしまったみたいです…(ライダーにウルトラにキカイダー、ミラーマン、サンダーマスクetc…数え上げたらきりがありません。ひゃ〜)。中学校時代だって学校が徒歩3分と近かったのをいいことに、部活があったにもかかわらず、アニメ・特撮番組は殆どチェックしてました…(5時台の再放送まで全てだもんなあ…今思うとすご〜いエネルギッシュだったわ自分)。


<お勧めセレクション>
1.勇者ライディーン(75年4月〜76年3月):サンライズの元となった東北新社が製作を手がけているだけあって、一筋縄ではいかない作品でした。古代ムー大陸での正義と悪の戦いに、現代の少年ひびき洸が巻き込まれ、平和を守る為にいにしえの兵器・ライディーンに乗り込むというのが物語の導入部となっています。一番は、主人公ひびき洸の声優神谷明氏の、アニメ史上に残るシャウトの数々。特に「ゴッドヴォイス〜!」なんてもう聞いててシビれまくり(「ゴッドヴォイスは諸刃の剣…」のナレーションが好き)。後によく言われる前半富野由悠季氏、後半長浜忠夫氏の作風論ですが、自分的には後半部のラスト盛り上がりに燃えました。(シャーキンファンの方、すみません)。敵幹部との壮絶なラストバトル(神宮寺力カッコ良かった〜)、さらに母との再会そして悲しい別れ、とかなりドラマチックだったので。あとライディーンの超合金!ちゃんと変形してゴッドバードになるのがやっぱ感動でした(ちなみに弟のですから、あくまでも…)。

2.ガンバの冒険(75年4月〜75年9月):都会の路地裏に住むネズミのガンバが仲間と共に海を越えて、白い悪魔・大イタチのノロイに襲われている島のネズミ達を助けに向かう、冒険いっぱいのアニメです。とにかく大ボス・ノロイが恐ろしいのなんのって。逆らえば子分も容赦なく始末するし、ネズミ達をこれでもかとばかりにいたぶるしで、小さな子供は泣きそうになって見ていたんではないでしょうか(あの眼がコワい…自分も結構ビビってた)。それでも残虐な描写をくどくなく表現した出崎統氏の演出は、すごかったです(後に「止め画の出崎」なんていわれてましたね)。ガンバとその仲間たちも個性的で好きでした(ボーボv)。特に小さなネズミ達が力を合わせて、ノロイに打ち勝つ最終回は泣けますよ〜。「お前と仲間の どくろをうつす」と歌う、EDテーマのフレーズにもドキッとさせられたり、お楽しみの多かった作品なので、また見てみたいです。

3.宇宙の騎士テッカマン(75年7月〜75年12月):宇宙侵略を企むワルダスターから地球を守る為に、特殊なアーマーを身に纏ってテッカマンとなった南城二の活躍を描く、竜の子プロお得意のハードSFアニメ。ストーリーはともかく面白かったのが、父を殺された恨みから異星人を激しく憎む主人公の城二と、母星に帰還することを強く望んでいる、ちょっとニヒルな異星人アンドローのぶつかり合い。この二人の生み出す、微妙な緊張感がこの作品をよりハードにしていったのではと思っています(本当に城二は頑固者でした。終盤は少し丸くなったけど)。最終回、打ち切りなのか良くわかりませんが、外宇宙へ飛び出すところで終ってしまい、わけがわからなくなったのを覚えています。続きが知りたい…。

4.アラビアンナイト・シンドバッドの冒険(75年10月〜76年9月):古典アラビアンナイトに登場するシンドバッドを少年に設定し、様々な冒険を繰り広げるアニメです。シンドバッドと一緒に旅をするのが、魔法で九官鳥に変えられたお姫様・シェーラ、知恵袋のアラジンじいさん、ちょっとカッコつけたがりの青年・アリババ(当時人気ありましたね〜声が神谷明氏だったし)といった個性あふれるキャラクターたち。彼らが様々な国を訪れるストーリーは今いうところの、RPGではないかと思うんですが?特別な力を持つわけではないシンドバットたちが、力を合わせて危機を乗り越えるお話には、いつもドキドキハラハラさせられ、見ていても楽しかったです(シンドバッドの可愛さにも◎!)。

5.アンデス少年・ペペロの冒険(75年10月〜76年3月):冒険物が続きます(ハヤっていたのかも)。アンデスに住む少年ペペロが、黄金郷エルドラドを探して仲間と共に旅をするアニメです。当時たぶん南米ブームだったのでは?かの名曲「コンドルはとんでゆく」を覚えたのはこの頃のような気がするのです(「ペペロ」もOPの歌いだしが何となく「コンドルは…」に似ているんですよね)。捜し求めていたエルドラドのお宝が、実は野菜かなんかの種だったという最終回には結構感動しました(食は生活の原点です!)。あと、ペペロの仲間(ケーナ、チュチュ、アステコ)の一人、アステコ少年がかっこ良くて好きだったのですよ〜v(覚えている方います?)


<作品年表> (全21本)
作品タイトル 放映年月日 製作会社 放映キー局 原作
キリンものしり館 1975/1/1〜1979/12/31 オフィス・ユニ、MBS MBS オフィス・ユニ、MBS
フランダースの犬 1975/1/5〜1975/12/28 日本アニメーション フジテレビ ウィーダ
まんが日本昔ばなし 1975/1/7〜1975/3/25 グループ・タック 大阪毎日放送
みつばちマーヤの冒険 1975/4/1〜1976/4/20 日本アニメーション ABC W・ボンゼルス
ラ・セーヌの星 1975/4/4〜1975/12/26 ユニマックス フジテレビ エム・ケイ(金子満)
勇者ライディーン 1975/4/4〜1976/3/26 東北新社 テレビ朝日 鈴木良武
ドン・チャック物語 1975/4/5〜1975/9/27 ナック 東京12チャンネル 小泉しずこ
ガンバの冒険 1975/4/7〜1975/9/29 東京ムービー 日本テレビ 斎藤惇久
少年徳川家康 1975/4/9〜1975/9/17 東映動画 テレビ朝日 山岡荘八
ゲッターロボG 1975/5/15〜1976/3/25 東映動画 フジテレビ 永井豪、石川賢とダイナミックプロ
宇宙の騎士テッカマン 1975/7/12〜1975/12/24 竜の子プロ テレビ朝日 吉田竜夫
イルカと少年 1975/7/30〜1975/8/15 エイケン TBS VLADIMIR TARTA
アラビアンナイト・シンドバッドの冒険 1975/10/1〜1976/9/29 日本アニメーション フジテレビ シェラザード
わんぱく大昔クムクム 1975/10/3〜1976/3/26 ITCジャパン(東北新社) MBS 安彦良和
タイムボカン 1975/10/4〜1976/12/25 竜の子プロ フジテレビ 吉田竜夫
鋼鉄ジーグ 1975/10/5〜1976/8/29 東映動画 テレビ朝日 永井豪、安田達矢とダイナミックプロ
UFOロボグレンダイザー 1975/10/5〜1977/2/27 東映動画 フジテレビ 永井豪とダイナミックプロ
元祖天才バカボン 1975/10/6〜1977/9/26 東京ムービー 日本テレビ 赤塚不二夫
アンデス少年ペペロの冒険 1975/10/6〜1976/3/29 和光プロ テレビ朝日 高橋澄夫、小野達也
草原の少女ローラ 1975/10/7〜1976/3/30 日本アニメーション TBS R・I・ワイルダー
一休さん 1975/10/15〜1982/6/28 東映動画 テレビ朝日