1974年


アニメ成長期その4:あの「宇宙戦艦ヤマト」の放映が開始された、アニメ史にとって記念すべき年です。ただし、当時は、裏番組に名作アニメ「アルプスの少女ハイジ」があった為、一年の放映予定を短縮せざるを得なかった事情もありました。それでも本来のアニメ視聴対象者(小学校低学年以下)よりちょっと上の年齢を意識したこの作品に、多くのファンがついた事は確か。
「ヤマト」の他にも、「魔女っ子メグちゃん」「ゲッターロボ」「グレートマジンガー」など東映動画作品の充実を忘れてはいけませんね。特に「ゲッターロボ」は、アニメ初の合体ロボットとあってオモチャ共々話題となりました。以降の合体ロボット物はこの作品から分岐したものといえます。また複数の主役キャラが存在するドラマの可能性も開き、アニメだけではなく、テレビ特撮番組における戦隊シリーズ誕生の下地を作った事も間違いのないところでしょう(思いっきりこじつけてる…)。


<管理人のうろ覚えメモリー>
 「ヤマト」のストーリーにハマってしまったあたりからすでにふつ〜のテレビマンガ好きの一線を越えてる自覚が…。古代進、森雪、沖田艦長、真田、島大介、スターシア、デスラー…キャラクターの個性もさることながら、破動砲発射までのプロセスのいかにもなカッコ良さ、ワープ航法のSFチックな論理などこれまでにない小難しい設定が面白くって、一発でホレましたよ(今見たら絶対笑っちゃう事間違い無し…)。おかげで何かわからないけど、なぜか「ヤマト」のノベルズ版がうちにあったり…。この小説、アニメなんか問題にならないほどストーリーが悲惨で救いがなく、イスカンダルからの帰路途中で、古代と雪以外乗組員全部死んでしまうというラストが強烈でした(読んでいて背中が寒くなった記憶あり。ご存知の方いらっしゃいます?)。
 また定期購読雑誌があの「冒険王」だったのもこの頃。桜多吾作氏、石川賢氏、すがやみつる氏、土山よしき氏の漫画が熱くって燃えまくってました(別冊とか付録も充実!)。弟の「テレマガ」と合わせて、もうアニメ&特撮には無敵状態?!


<お勧めセレクション>
1.アルプスの少女ハイジ(74年1月〜74年12月):誰もが知ってる名作アニメ。アルプスの大自然に囲まれてすくすくと成長する少女ハイジの物語です。でもオンエア当時は10月から「宇宙戦艦ヤマト」を見ていた不届き者…。本当にハマったのはリピート放映から。早朝放映にもかかわらずサブタイトルリスト作りながら見てました。原作本も読みましたが、アニメとでは微妙に違うので是非ご一読をお勧めします(当時は名作全集の定番だったからお読みになった方も多いですよね)。ハイジの精神的な成長は原作の方がはっきり分かり、自分的には好みです(ちょっと説教くさいけど…まあ名作ですから)。それに対して、アニメの方は何といってもキャラクターの動き=演出で見せてくれました。ハイジとアルムおんじの再会、クララが歩いたなどのシーンは思い出すだけでやはりジーンときちゃいます(なつかしアニメ紹介番組の定番か)。オリジナルキャラ、犬のヨーゼフ、やぎのユキちゃんの名演技も良かったな〜。今をときめくスタジオジブリの宮崎駿、高畑勲両氏が製作に大きく関わっていたのは超有名なお話ですね。

2.小さなバイキングビッケ(74年7月〜75年9月):北欧の海賊バイキング・フラーケ族の少年ビッケの活躍を描く冒険アニメ。体も小さく力もないビッケが知恵と勇気で、ピンチを乗り越えていくのが何といっても楽しいです。「一休さん」も負けそうなちょっとこじつけ気味のとんちがなかなか笑わせてくれますが、たまに生活に役立つ豆知識や、事始めなどのお勉強もできて、ためになった時もありました。
 キャラクターも皆芸達者な声優さんばかりが担当していて個性豊か。ドラマをさらに盛り上げてくれました(ハルバル、ゴルム、ファクセ、スノーレ、チューレ、ウルメ、グローブじいさん…。スノーレ&チューレのバトルは定番でしたね)。なかでも一押しは、ビッケのライバルから親友になったギルビー少年。番組当初、ガキ大将として力のないビッケをバカにしきっていたのですが、あるエピソードで助けられてからすっかり変身。ビッケのサポート役になってくれるいいヤツで彼が出るとウキウキしていたような気が…。

3.ジムボタン(74年10月〜75年3月):映画「ネバー・エンディング・ストーリー」や「モモ」で知られる作家ミハエル・エンデの原作を(たぶん)脚色した冒険アニメ。魔神ドリンガー(いかにも悪そうな名前)に母親をさらわれ、GFのポッコを鳩に変えられてしまった少年・ジム。彼がポッコと共に、不思議な力を持つボタンを武器に、意思を持つ機関車エマに乗ってドリンガーの城へ向かって旅立つというストーリー。ドリンガーの手下を倒しながら進む旅はまさにRPGそのもの。ジムがボタンを握り締めながら放つ『ボタンパンチ』はモンスターも倒すすごい必殺(?!)技。カッコ良くて当時憧れてました(根っからのヒーロー好きですねえ…)。ジムのよきサポート役・機関車エマも生き物みたいなあの独特の動きが可愛かったのも含めて、半年という短いサイクルでしたが強く印象に残っている作品です。


<作品年表>  (全19本)
作品タイトル 放映年月日 製作会社 放映キー局 原作
アルプスの少女ハイジ 1974/1/6〜1974/12/29 ズイヨー映像 フジテレビ ヨハンナ・スピリ
魔女っ子メグちゃん 1974/4/1〜1975/9/29 東映動画 テレビ朝日 ひろみプロ
星の子ポロン 1974/4/1〜1975/9/29 日本動画 北海道文化放送
柔道賛歌 1974/4/1〜1974/9/30 東京ムービー 日本テレビ 梶原一騎、貝塚ひろし
ダメおやじ 1974/4/2〜1974/10/9 ナック 東京12チャンネル 古谷三敏
ゲッターロボ 1974/4/4〜1975/5/8 東映動画 フジテレビ 永井豪
星の子チョビン 1974/4/5〜1974/9/27 スタジオ・ゼロ TBS 石森章太郎
ガンとゴン 1974/5/5〜1975/8/13 日本動画 静岡放送
昆虫物語新みなしごハッチ 1974/4/5〜1974/9/27 竜の子プロ テレビ朝日 吉田竜夫
となりのたまげ太くん 1974/4/5〜1975/6/27 スタジオ・ゼロ 日本テレビ 石森章太郎
小さなバイキングビッケ 1974/7/3〜1975/9/24 ズイヨー映像 フジテレビ ルーネル・ヨンソン
グレートマジンガー 1974/9/8〜1975/9/28 東映動画 フジテレビ 永井豪とダイナミックプロ
ウリクペン救助隊 1974/10/7〜1975/3/29 竜の子プロ、ユニマックス フジテレビ 金子満
ジムボタン 1974/10/4〜1975/3/28 エイケン MBS ミハエル・エンデ
破裏拳ポリマー 1974/10/4〜1975/3/28 竜の子プロ テレビ朝日 吉田竜夫
はじめ人間ギャートルズ 1974/10/5〜1976/3/27 東京ムービー ABC 園山俊二
宇宙戦艦ヤマト 1974/10/6〜1975/3/30 オフィス・アカデミー 読売テレビ 西崎義展、松本零士
てんとう虫の歌 1974/10/6〜1975/9/26 竜の子プロ
川崎のぼる
カリメロ 1974/10/15〜1975/9/30 東映動画 テレビ朝日 N・パゴット