アルジェントソーマ

<アルジェントソーマって>

 「アルジェントソーマ」は、2000年10月〜2001年3月にテレビ東京系で放映されたTVアニメーション作品です。

 2054年、突如襲来した正体不明のエイリアンとの最初の戦闘から5年後の世界で繰り広げられる、激しい戦いと様々な人間模様。物語は驚愕の真相を導き出しながら、静かに進行していきます。

 この作品を見始めたのは、あるサイト様での紹介記事に惹かれたのがきっかけです。しかし、近年稀に見る程色々な事に驚かされましたね。

 まず、序章的な話(世界観、キャラ、設定の説明)に3、4話を要していた事。つまり、リアルタイムで見ていたら最初の1、2話でリタイアしかねない危険が…。それぐらい話の内容を理解するのが大変でした(レンタルで良かった…汗)。
 それから総集編を、ほぼ主要キャラ抜きの政治会議で行った事(オジサンばっか)。最初は総集編だとは思いませんでしたが、見進めていくうちに、「もしかして、これって…?」と思い至り、またビックリ。説明的なセリフも会議での議事だったので違和感無しで聞けました。

 ストーリーもまた意外な展開でしたね。エイリアンの断片から再生された巨人、フランクの正体が全ての始まりだったという事実が、物語の進行と共に判明していくところには、本当に驚きと感嘆しか無かったです。細かい部分での矛盾や無理も当然ありますが、勢いで見せられたのであまり気になりませんでした。メインキャラクターの殆どが幸せになるハッピーエンディングも心温まるもので、ラストは感激して涙が出そうになりました。

 あとキャラクター。総じて自分をきちんと持っているというか個々が確立していて他人に寄りかかるという事が無く、でも組織は組織としてきっちり纏まっているという、珍しい人々でした。フューネラルのメンバーがそのいい例で、コマンダー・イネスをはじめとしてクセがありつつも、ミッション時にはバツグンのチームワークを発揮するところが、今までに見て来た作品の中では新鮮に映り、面白かったです。各キャラについては↓で細かくいきたいと思います(汗)。

 大人の鑑賞に堪えうる作品はそもそもTVアニメには余り無いのですが、アルジェントソーマはそんな数少ない良作でした。余りに感動しすぎて、ついサントラCDやDVDに手を出してしまった事を最後に付け足しておきます…(大汗)。そうそう、主題歌はもう聴けば聴くほどハマります!


<アルジェントソーマキャラチェック>
 一癖も二癖もあるこの作品のキャラクター達。デザインは、「ガンダムW」の村瀬氏。だから、当然みんな超カッコイイのです♪

 ・リウ・ソーマ(タクト・カネシロ) (CV.保志総一朗)
 この作品のタイトルは、主人公の彼の名前だったのですね。ロボットが登場するアニメにしてはかなり珍しいと思います。事情も飲み込めないまま、巻き込まれた謎の事故で恋人マキを失い、名前を変えて復讐の鬼となる…って超萌えな設定☆でも、彼はただの復讐鬼ではないのがイイのです。物語の中に再三挿入される回想シーンで、マキとの不器用な恋愛関係が描かれていくうちに、自分の至らなさを後悔しているヘタレな部分も見えてきます。フランクの正体と自分を重ね合わせ揺れ動く感情とか、マキに激似なハティへの微妙な想いとか、色んな気持ちを交錯させつつ、自分なりの結論を出していく過程が見ていてとても面白いし感情移入できました。ラストの笑顔が超カッコ良かった〜♪保志総一朗さんの演技もピタリ合ってます。
 あ、勿論、彼のキャラクターデザインも忘れる事はできません!事故で受けた傷が、傷なのにものすごくカッコイイ!左右非対称になっている為、タクトの時とリウの時がシーンで使い分けられてて、印象に残り非常に効果あったと思います(キカイダーを髣髴とさせるよね/古過ぎ)。特にOPフィルムの片翼の天使…あれはめっちゃツボでした(翼フェチなんです/汗)。

 ・ハリエット・バーソロミュー(通称ハティ)  (CV.桑島法子)
 エイリアンとの戦闘に巻き込まれ両親を失い、その際に受けた傷が元でフランクと交感できる様になるという不思議少女。13歳の割に言動が幼いと思っていたら、エイリアン事件からずっと眠っていたからという訳ですね(フランクと心を通わせたり、リウの痛い部分をズバリと突いたり)。エイリアンの為に家族や成長も失ったハティは、フューネラルを家にし、イネス達を家族にして、徐々に空白の時間を埋めていきます。そんな中でリウがとっても気になる人物になっていくという過程もこの作品のポイント。最終話を見れば分かるように、ずっと想い続けているうちに彼女にとって彼はかけがいの無い人になっていました…。おとぎ話みたいですが、少女マンガチックな夢を感じさせてくれ、とても心地よかったです。リウとの関係はまだまだこれからだろうけど、長い航海の中できっと幸せが見つかる様な気がします(ガンバレ☆)。

 ・フランク(ユーリ・レオノフ)  (CV.高田祐司)
 政治&軍事トップ達の思惑の犠牲になり、地球に帰還できなくなった宇宙飛行士が辿り着いた姿(この設定自体かっ飛んでる)。
敵かと思ったら、ハティと交感して来襲するエイリアンと戦うなど、意外の連続でした。地球に帰りたいという理由も人間として普通の感情からくるもの(リウとシンクロする)。自分の意識を取り戻してからのフランクはあの無骨な外見から想像もつかないくらい人間くさくてしかもカッコイイ!本当に星雲になっちゃったのかは不明ですが、何らかの形でリウやハティが来るのを待っているんだと思います。

 ・ラナ・イネス  (CV.紗ゆり)
 対エイリアン組織フューネラルのコマンダー。頭が切れて、決断力があり、沈着冷静、非情かと思いきや部下を大切にするという理想的なリーダーの資質を持っている女性です。女性である事を武器にしないところもすごく好感が持てました。エイリアン襲来の本当の意味を全世界に伝える為に政治家に転身したのも、至極当然の成り行きだったでしょう(いや寧ろそっちの方が向いていると思う)。

 ・マイケル・ハートランド (CV.中田譲治)
 フューネラルのキャプテン(実戦での責任者)。コマンダー・イネスを尊敬し、かなり無茶な指令も実行する一方、個性豊かな部下達の発言にも耳を傾けるという、中間管理職の様な苦労もしていました。巨体に似合わず(失礼)、物腰はとても穏やかで和み系な男性です。最終話では長距離航行艦ユリシーズ号のキャプテン(艦長)に。

 ・ダン・シモンズ (CV.子安武人)
 軍属にも拘らず実戦に出る事のない父親に反発し、対エイリアンの最前線であるフューネラルに入った男性。生真面目過ぎて少々融通が利かない部分もあるけど、自由人の多いフューネラルでは貴重かも。リウ入隊時は彼を意識しすぎて、突っかかったりしていたダンも最終的には良き仲間になっていきます。最終話で、あのスーと結婚していたのには驚きでした(性格真反対だもんね)。DVDでのプロポーズ台詞、超面白かったです♪

 ・ギネビア・グリーン (CV.井上喜久子)
 射撃の腕は超一流な、大人の香りの似合う女性。子供時代に「死の光」を浴びたせいで自分の寿命が長くない事を知りつつ、エイリアンとの戦闘に身を投げていく強さがすごいです。自分が生きているという実感を戦いの中で確認しようとしていたのかもしれませんね。最終話では、宣告どおり対エイリアン戦終結後に還らぬ人となっています…。

 ・スー・ハリス (CV.堀江由衣)
 子供っぽい言動とは裏腹に、航空機の操縦は天才肌の女性。ハティにも真っ先に話しかけ、友達になるなど感情から入るタイプの様です。しかし、一端ミッションが始まれば、不満を述べながらも任務に忠実なところはさすが軍人。ザルクを操縦している時が一番生き生きとしていて、本当に空が好きなんだなぁと思いました。彼女も家庭的には恵まれず、その辺のお話はDVDのEXTRAに収録されています。最終話でダンと結婚してるわ、フューネラルのコマンダーに出世してるわと、一番その後に驚かされました。

 ・ミスターX (CV.竹村拓)
 タクトの、リウへの生まれ変わりに関わり、その後も裏で暗躍する謎の人物。正体はどうやらフランク=ユーリの友人の様ですが、それにしても軍に伝があったり、神出鬼没だったりとよく分からない部分が多過ぎでした。最後も死んでたかと思ったら、そうではなかった様ですし…。ご本人によ〜く話を聞いてみたい(汗)。

 ・アーネスト・ノグチ (CV.,茶風林)
 リウ=タクトの在籍していた大学の教授(だと思う…汗)。密かにエイリアンの断片から一体の巨人を作り出すという荒業に挑み、その最中に起きた事故で生命を落とします。マッドサイエンティストの典型にも見えますが、彼の研究が無ければ、エイリアン襲来の真の理由も分からなかった訳ですよね。一つの事を追求するというのは、一歩間違うと怪しかったり危なかったりするけれど、進歩の源であったりもするんだと感じさせられた人物でした(その姿勢をマキはたぶん信奉していたと思われ)。

 ・マキ・アガタ (CV.桑島法子)
 リウ=タクトの失った片翼、と恥ずかしいけど書いてみます(汗)。研究者としてノグチ教授のエイリアン再生に関わった為、生命を落としたマキ。一方的に想いをぶつけてくるタクトに対し、物静かで口数の少ない彼女のカップリングは意外性があり、回想シーンも見ていてなかなか興味深かったです。しかし、あんな甘えん坊の彼、どっかで活入れたほうが良かったんじゃないですかね〜とかツッコみたい(汗)。懐深い分、絶対マキの勝ちですねっ(最終話のメールは感動モノ)。

 ・ザルク
 ちなみにこれはキャラクターではありません(汗)。フューネラルの主戦機です。飛行形態と二足歩行形態の2パターンを持っています。エイリアンモーターという謎のシステムで動くというこのザルク、地味カラーで無骨だけど、めっちゃカッコイイ〜!最終的には、エイリアンの組織体そのものがメインシステムだったと判明した為、戦闘終結と共に無くなってしまいます(むくむくとエイリアンの頭がわいてくる光景はかなり気色悪かった)。その後、地球の技術だけでザルクは再生し、めでたく(?)復活となりました(良かった〜)


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